5/24/2009

心の促しに従う

・・・私は,充足した人生が多種多様であることを示したいと思う.そしてあらためて主なポイントを繰り返しておきたい.あなたがたは心の促しに従うことによって,自分にとって最良の道を発見するだろう.あなたの道は,心の奥底からの願いに反したものであってはならず,それに即したものであるべきだ.もしコンピューターいじりが何より楽しいなら,それがあなたのなすべきことだ.あるいは車の修理が楽しい人や自動車レースが楽しい人もいるだろう.自分自身を基準にして他人を判断すべきではない.さらに人生のあらゆるケースでも,人間的な思いやりと愛の大切さを認識すべきである.愛と思いやりは,あなたがたの世界における最大の力であり,あなた自身の自己実現のための最強の道具なのだ.

ジュディ・ラドン 片桐すみ子訳。 『輪廻を超えて』 pp. 180-181.



5/06/2009

ソウルメイトと生まれ変わり  1

(おそらくA.R.E. の製作と思われる)テレビ番組,"Soulmates, Reincarnation, and Healing Relationships" の紹介です.(先の記事 Soulmates, reincarnation & healing relationships を参照ください.)

司会者 (Mark Thurston) : 生まれ変わりを信じる最も強い根拠は何か.

Auken氏:若い頃,周囲を見回して,明らかな不公平を見ては悩んだ.ある人々は健康で,恵まれた環境に生まれる一方で,ひどい環境や病気の身体に生まれる人もいる.全ての人が同じスタート地点に立ち,同じ機会に恵まれているわけではない,という不公平が私を悩ませた.また,宗教には,この不公平を説明する概念がないことにも気づいた.こうした不公平は,現在の人生に影響を与える何かが,前世で起こったことを支持するものだ,と気づいたのだ.

ナレーション: エドガー・ケイシーは,生まれ変わり-魂の成長のためにいくつもの人生を生きるプロセス-に,キリスト教的な指向性を加えました.人生は,この世に生まれたときに始まるのではない.我々の自然な状態はスピリットの状態であり,この状態で何千年も存在している.我々は魂であって,単なる肉体ではない.気が遠くなるほど長い間,魂は,自由意志の因果律を,身を以て直接学ぶために地上人生を送っている.生まれ変わりの目的とは,神との真の関係において,自らの神性を見出すことであり,ケイシーの視点に立つと,霊的な目覚めは人間関係を通して得られる,というのです.他者と関わることによって,我々は忍耐,許し,愛,親切,共感といった魂の性質を学ぶのです. 

司会者: 生まれ変わりへのエドガー・ケイシーのアプローチの特徴は何か. 

 Auken: ①非常に包括的で,詳しいこと.②ユダヤ教-キリスト教の指向性があるので,子どもの頃からの教えや価値観を放棄する必要がない.これら既存宗教の教えと協調しうる.③さまざまな人生の局面において-身体的,人間関係的,またはビジネスなどの-癒しの機会,神の恩寵を感じる機会,やり直したり改善する機会があることを示している点.

Todeschi氏: 現代の誤解というのは,誰にもただ一人の完璧なソウルメイトがいて,その人を探せば,愛され,理解されるだろう,という考え方だ.ケイシーによれば,ソウルメイトは複数いて,それは子ども,友人,仕事の同僚や伴侶かもしれない.つまり,良かろうと悪かろうと,関わりのある人たち全員がソウルメイトなのだ.そして,ソウルメイトとの関係は,過去生で終わったところから始まる.

以前の記事(スピリチュアル・ブックス3)で紹介した本の著者でもあるKevin J Todeschi 氏が解説をします: エドガー・ケイシーは,我々は人や出来事,機会,人間関係に学びのために引き寄せられる,と述べている.心から尊敬し,愛する人々と出会うこともあれば,反対に非常な試練となる人間関係もある.いずれにせよ,我々に内在する善を引き出すために,これらの人間関係は存在する.どのような人間関係も,私たちの意志ひとつで,学びの多い有益な人間関係になりうるものばかりである.

司会者: 多くの人々が出会いたいと思っているソウルメイトだが,どのようにしてソウルメイトに出会ったとわかるのか.

Auken氏: ソウルメイトの捕らえ方の問題点を指摘したい.我々は,"mate" にあまりにも重きを置きすぎている.魂はともに経験を積み,それを今生に持ち越すのであって,2人がパートナーになるためではない.たとえば,2人のうち1人は歌詞を書き,もう1人は曲を作る場合,この2人は終生,活動を共にして,非常に快適であり,結びつきを感じ,互いに打ち解けた間柄でいられる.この場合もソウルメイトである,と. 

Leslie Cayce氏のインタビュー: ひとは,人間関係をゼロから作りあげ,築いていくことができるので,前向きになればなるほど,いわゆる世に言う「ソウルメイトとの関係」に移行していくが,そのためには大変な努力が必要です.

Todeschi氏: 過去生で多くのソウルメイトと関わりがあることを説明する面白い実例は沢山あるが,ひとつの例を挙げると,ある女性が婚約者についてケイシーに質問したことがあった.いまの婚約者は,他のだれよりも自分を幸せにしてくれるかどうか,と.その問いに答えてケイシーは次のように言った: そういう人はこれまでにも30~40人いた.彼女の結婚の成功は,彼女自身が夫との関係をどのように扱うかにかかっている.つまり,完璧な関係性が既に存在しているのではなく,関わり合いながら作り上げていくものなのだ.

司会者: 生まれかわりに,私たちの人間関係を考え,対処する上で非常に大きな可能性があるとすれば,どのようにして過去生に影響されている人間関係を見抜けばよいか.

Auken氏: ケイシーは,感情 (emotion) が鍵だと言っている. ある出来事や人が強い感情を引き起こすようなものである場合,それが魅力であろうと反発であろうと,おそらく深い記憶に反応してそのように感じるのだろう,と.

Todeschi氏: 我々は,初対面の人に,瞬時に悪意を感じたり,逆に好意を持ったりするが,そういう思いはどこから来るのか.ケイシーによれば,そうした感情は私たちの中に記録されていて,そうした情報を常に思い出している.今このときも,相手に対する感情が生まれていて,それが将来再び思い出されることになるだろう. 

Charles Thomas Cayce氏(A.R.Eの前CEO)は自身の考えを述べます: 生まれ変わりはエドガー・ケイシーのリーディングで何度も語られる概念だが,私自身は,人生の目的を知るために生まれ変わりを持ち出す必要はないと思う.[ケイシー*などの]リーディングを受けなくても,少しワークをすれば困難な人間関係と,前向きで建設的な人間関係を見分けることができるはずだ. 

(番組はまだ続きます.)

*Edgar Cayce (1877-1945)

Edgar Cayce's A.R.E (Association for Research and Enlightenment)  米国エドガー・ケイシー協会




以上は概要であり,全訳ではありません.

ソウルメイト = 最愛の恋人・夫婦というふうに捉えられがちですが,そうではありません.人生で関わり合う全ての人々は,多かれ少なかれ,「ソウルメイト」であると言えます.その中には,好きな人もいれば,そうでない人もいます.経験する感情にも意味があって,多くの場合,過去生での関係が影響しています。過去生で良好な関係性にあった人に対しては好意を感じ,敵対関係にあった人や傷つけられた人には最初から悪感情を抱く,という単純なことでは必ずしもありません。いかなる関係性であれ,すべては「学びのため」というわけです.

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