先進諸国には,親密さ,霊性,寂しさ,愛の不足という貧困があります。今日の世界に,それほど重い病はありません。(マザー・テレサ)
Mother Teresa: In My Own Words. (1996)
Compiled by Jose Luis Gonzalez-Balbado. Liguori: Misouri, p. 89.
Compiled by Jose Luis Gonzalez-Balbado. Liguori: Misouri, p. 89.
BOP (the Base of the Pyramid ピラミッドの土台もしくは最下部)に属するとされる人々の数は約40億人と言われています。世界人口は約70億人ですが,その6割近くの人々が,電気・水道・ガス・通信網といったインフラの殆ど全くない環境で,非常に貧しい暮らしをされています。一日に何度も川まで水汲みにいかなければ,食事も入浴もできない生活など,私たちには想像もつきません。
日本は大災害でも起こらない限り,停電は滅多に起こりません。これは世界的にみても,非常に稀なことだそうです。ピラミッドの頂点で暮らす人々が住む国々では,しかし,痛ましい事件が後を絶ちません。幼児・女性虐待,学校でのいじめ,無差別殺人,セルフ・二グレクトによる孤独死など,都会だけをみても,人々の暮らしが本当に豊かとはいえない現実があります。
さまざまな意味で恵まれない人々,困難を抱えた人々に直接手を差し伸べたり,役立つことはそう容易いことではないかもしれません。福祉の専門家に任せるほうがいいのではないか,いや国が,地方自治体がもっと策を講ずるべきなのだ,と思われるかもしれません。ならば,せめて関心を持ちましょう。何もできなくても,そうした人々の存在を「知る」ことなら,今すぐにでもできます。
無関心は罪だからです。
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