昨年12月にふと思いついて,8年ぶりに渡英を決断。慣れ親しんだBirminghamに滞在して,そこからパワースポット・聖地として有名なグラストンベリー(Glastonbury)を訪れることにしました。
要した時間は,着想から航空券予約まで3か月,実行まで9か月。経済状況がなかなか改善しない中でも,航空券とB&Bを予約でき,予算に余裕のある状態で無事行って戻って来られたことは,私にとっては驚きでした。まさかのEU離脱によるポンド大幅下落も助けとなりました。全ては導きだと実感。
グラストンベリーのことを知ったのは,あるスピリチュアル系ブログの記事経由で。精神世界に傾倒してきたわりに,パワースポットには殆ど無関心で,最初に記事で知ったときも,さほど気にも留めませんでしたが,思いつきで,数ヶ月後に渡英を決めました。
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グラストンベリーは,英国南西部のサマセット州(Somerset)にある小さな街。酪農が盛んらしく,バスの車窓からは牧草を食む牛たちがたくさん見られる,やや辺鄙な場所にあります。バーミンガムという中西部の都市から出かけましたが,ロンドンからでも基本的にはあまり変わらないと思います。まず今回は,グラストンベリーへの行き方を説明します。
1) どの都市から出発しても,Bristol Temple Meads (ブリストル・テンプル・ミーズ)という駅を目指します。電車でも長距離バス(Coach) でも行くことができます。ブリストル (Bristol) という都市にまずは向かいます。
2) テンプル・ミーズで,路線バスに乗り換えて1時間半くらいで到着です。First Busの376番バス(二階建てバス)に乗りましょう。日帰りの場合は,Day Ticket(West of England = 7.5ポンド) がお得です。バスに乗る際に運転手さんに申し出てください。(前もって小銭を用意しておくとよいでしょう。)バス停は,駅から大きな道路に出るまで直進して左折してすぐの所にあります。
ちなみに,First Busは停車駅が逐一アナウンスされ,車内には電光掲示板もあるので,運転手さんに「○○に着いたら教えてくださいね」などと,慣れない英語でお願いする必要はありません。イギリスにもこんな便利なバスがあったのかと驚きました。
一階最後列から撮影
3) 376番のバスに乗って,The Queen's Head というバス停で降ります。Glastonbury に入ってから15分くらいで到着します。降りる人が多いので,焦らなくても降りられます。ハイ・ストリート(メインストリート,商店街)の端にバスは停まります。帰りのバス停は,通りの反対側やや右よりにあります。帰りはテンプル・ミーズ行きのバスに乗ります。
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朝5時半起きで,帰りは夜9時という,移動時間の方が圧倒的に長い日帰り旅でした。復路は,電車を3本乗り継ぐことになり,しかもそれらほぼすべての電車が10分遅れで運行。本降りの雨の中,寒さと疲労の状態で帰路につきました。夏は日が長く,8時近くなってもまだ明るい英国ですが,最寄駅に着いたころにはすっかり暗くなっていました。時間と予算に余裕がある場合は,グラストンベリーで一泊するのが良いかもしれません。
今回訪れたのは,グラストンベリー・トー(Glastonbury Tor) ,チャリス・ウェル(Chalice Well),グラストンベリー修道院(または大聖堂)跡(Glastonbury Abbey)の3か所でした。
(2016年9月14日公開)