5/29/2010

平等の意味

 「あなたはいつも,すべての人は平等だと言っていますが,それは明らかに事実と相反していると思います.徳の高さ,自制心,財産,権力,才能,知識,数学の実力など,どれも不平等ではないですか?」
 答えはたとえ話で返ってきた.
 「それはいわば大きなダイヤモンドが,それぞれの人の内にみつけられなければならないということなのだ.直径が30メートルの大きさのダイヤモンドを想像してみなさい.そのダイヤモンドには一千個の面があるが,そのどれも,泥や油でまみれている.一つひとつの面がキラキラと輝き出し,虹の光を反射するようになるまで磨いてゆくのが,魂の仕事なのだ」
 「今,ある人々は,己れのダイヤモンドの面をきれいに磨いて,キラキラと輝いている.またほんの少しの面をやっと磨いただけの人もいる.そのためにまだあまり輝いてはいない.しかし,どの人もその胸に一千個の輝く面を持つダイヤモンドを持っているのだ.そのダイヤモンドはどれも完全で一つの傷もない.人々の間の差は,ただどれくらいの面をすでにきれいにしたかということだけなのだ.しかし,どのダイヤモンドもすべて同じで,しかもすべてが完璧なのだ
 「すべての面が美しく磨き上げられ,虹の光の中で輝いている時,ダイヤモンドは本来の純粋エネルギーへと戻ってゆく.光だけが残る.それはまさに,ダイヤモンドがつくられるまったく逆のプロセスであり,すべての圧迫が解放されるのだ.純粋エネルギーは光の七色の中に存在する.そして光は意識と智恵をもっている


ホイットン他 『輪廻転生』 pp. 258-9.


可能性としてあるダイヤモンド自体は完璧ですが,すべての面が磨かれていなければ,まだ完全なタイヤモンドとは言えないでしょう.完全なダイヤになる可能性は,すべての魂に平等に与えられている,ということだと思います.

誰もが持つ「神性」が,このダイヤモンドに相当します.

進歩の代償

 進歩の代償はつねに試練と困難である.魂が成長するにつれ,人生が次第につらいものになっていくのは,まさにこのためなのである.

ホイットン他 『輪廻転生』 p. 66.



苦労,苦難なくして,魂は成長できません.成熟した魂は,さらなる成長を目指して,高いハードルを自らに課し,挑みます.そして,苦しみもがきながらも,何とかやり遂げていくものです.

しかし,その苦しみは地上に在る時だけのこと.一回につき,たかだか数十年にすぎません.本来の姿に戻れば,地上で経験するようなつらさは全くありません.よほど邪悪な性質の魂か,迷える魂でなければ,ですが.

そして,基本的に,たましいは成長を強く望むものです.神に少しでも近づきたいと願うものなのです.それが私たちの「本来の」性質です.

霊格を高めたければ,自ら進んで困難な人生を設定し,それをやり遂げるしかありません.この殺伐とした地上にあって,涙を流し,汗を拭い,歯を食いしばって修行を完遂してはじめて,光は輝きを増し,たましいは進化するのです.

5/04/2010

マリッジブルーの意味

 結婚を控えた人のなかに,急に不安になったり,「やっぱり結婚するの,やめようかな」などと心が揺れる人がいます.いわゆるマリッジブルーですが,こうした思いを抱く人の前世を視てみると,許婚がいて結婚したけれど,結婚して姑とうまくいかなかったとか,夫と合わなかった,夫から横暴な扱いを受けたなど,いろいろと苦労をしてきた過去が視えることがあります.すべてではないのですが,過去の結婚で苦い思いを味わったために,今の人生において結婚するときにも,「本当に結婚してもいいんだろうか.大丈夫だろうか」と不安になってしまうのです.
 前世を考えると,今とはまったく時代背景も異なります.とくに前世を女性で生きたたましいにとっては,結婚はまさしく一大事で,それによって人生が決まってしまうようなところもあったでしょう.それに,自分の意志で結婚相手を選べることなどまずなかったでしょうから,どんなにつらくても耐えるしかなかったのです.
 そうした前世を経ているからこそ,「今度こそは,悔いのない結婚をしたい」「夫婦,二人三脚で歩いていきたい」とあなたは望み,強い意欲を持って産まれてきたのです.前世でつらい経験をしていると「もう結婚したくない」と思ってしまう場合もあるかもしれませんが,実は,仮にそう感じたとしても,たましいのほうはむしろ反対に,「次は乗り越えたい」と前向きに結婚をとらえていることのほうが圧倒的に多いのです.こうしたたましいは,結婚しても,相手に依存しない生き方をしたい,お互いに束縛せず自立した夫婦でありたいと志しています.
 つまり,本当に幸せな結婚とは何かを真剣に考えるあまり,マリッジブルーに陥ることもあるのですが,それ自体は,べつに悪いことではありません.感情でうかれて決めるのではなく,冷静に理性で判断して,ときには「本当に大丈夫かな」と立ち止まるくらいの慎重さが,本来は誰にとっても必要です.結婚前に,疑問を感じたり,ためらいが生じることがあったら,その気持ちにフタをしてはいけません.それが,たましいからのサインかもしれないからです.じっくり分析し,自分のなかでゴーサインが出てから話を進めても遅くはありません.


江原啓之『トラウマ あなたが生まれてきた理由』 pp. 172-4.



この他に,周囲から結婚を反対されるケースについても説明が載っています.自分の気が進まないことや,親きょうだいから反対されることが,その結婚を辞めるべき,というメッセージとは限らないことがわかります.

どんなことにも必ず意味があります.その意味を自ら探りあてようとすることが重要です. 

2025年は大きな転換期

2025年7月5日(土)の早朝(夜明け前),フィリピン沖の海底火山が噴火して,周辺国と日本の太平洋沿岸に巨大津波(120mほど)が押し寄せ,国土の1/3から1/4 が津波に呑まれる,という予知情報があります。最初にこれが注目されたのは,下にも関連動画のリンクを貼っていますが,たつ...