6/24/2009

欲望の紐

人間は死後に自分を待っている永遠の観点から生きなければならない.従って,物質的な享楽への執着から離れる必要がある.食事は活力を得るためであるし,贅沢は,社会的地位に見合った程度にとどめるえきなのだ.生まれつき備わっている嗜好や傾向性も,理性によって制御されなければならない.そうでなければ,浄化されるどころか,ますます物質的になってしまうからだ.欲望は紐のように人間を締めつけるものだ.欲望をつのらせて,その紐をさらにきつく締めてはいけない.

カルデック 『天国と地獄 II』 p. 103.


原油価格の高騰による食料品等の物価上昇や,金融危機などによる経済悪化のため,企業でも家庭でもムダをなくし,消費を抑えようとする動きが出てきたことは,本来の視点から見れば,むしろ良いことです. 日本は戦後,短期間で急速に経済発展を遂げ,生活が豊かになって,物質的・唯物的な生き方に傾き過ぎてしまいました.地球温暖化もそのひとつの帰結でしょう.今の,物質的に行き過ぎた生き方を改めなさい,という呼びかけが,地球のあらゆる場所に届いているように感じられます. できるところから,もう少しだけ簡素な生活へと改めていきましょう.
 

6/18/2009

46 宗教のリハビリ

我々の目的は言わば宗教のリハビリテーションです.宗教を無味乾燥で不毛の神学論争から救い出すことです.宗派間のいがみ合いから救い出し,教理上の論争を超越して,実証的事実の基盤の上に心の宗教を確立し,霊界からの啓示を今ますます増えつつある霊媒を通して地上に普及させ,あらゆる地域の人類に神が今なお働いていること,その恩寵は決して過去の時代に限られたものではなく,今日でも,どこにいようと、誰であろうと,同じ恩寵によくすることができることを知らしめる-そういう計画があるのです.

シルバーバーチ


教義も進化する,という話を小耳に挟んだことがあります.よく考えればこれは大きな矛盾を孕んでいます.教義とは人間が拵えたもの.だからこそ,発展するのではないでしょうか.


一体,「神の真理」がさらに発達したり,変化を遂げることがあるでしょうか.真理は永遠不変のものであり,古いも新しいもありません.

そもそも宗教とは形式ではありません.賛美歌を歌い,説教を聴き,聖典を読み,祈りをささげれば救われる,ということは決してありません.地上で多くの経験を積み重ね,艱難辛苦の末,学び取ったものこそが自らを救います.

>>  以前の記事 「5 悟りへの近道」,「29 奉仕こそ霊の通貨」,「39 贖罪はない」 も参照ください.

6/15/2009

Failure 失敗とは

"Failure is not falling down.  It's failing to get up when you've fallen down."

失敗とは,倒れることではない.倒れたときに起き上がれないことだ.

Doris Stokes.  More Voices in My Ear. p. 189.



かつて大活躍したイギリスのミディアム,ドリス・ストークス氏の自伝からの一節です.彼女の指導霊Ramanov から彼女に届けられたメッセージとして書かれていました.

上手く行かないことには必ず理由があり,学ぶべき教訓があります.それらを学び終えれば成功,というわけです.前向きな気持ちさえ失わなければ,誰でも必ず成功できます.



Inside will show on the outside

"When you come over here what is inside you will show on the outside.  It's what you do and what you are that counts."

あなたがこちら側へ来たとき,あなたの中にあるものが外に現れるのです.大切なことはあなたが何を為し,あなたがどのような人であるか,です.

Doris Stokes.  Voices.  p. 186.



よく言われることですが,死ぬときには「モノ」は持っていかれません.「モノ」には,肩書きや社会的名声などこの世でしか通用しない全てのものが含まれます.

人に対してどれだけ親切であったか,どれだけ優しかったか,どれだけ与えたか,どれだけ自分の良心に忠実であったか-こうした内面の資質で獲得したもの,経験した感動や学んだ知識だけを持ち帰ることができます.

「死を意識して生きよ」などといいます.いずれ必ず死ぬのだから,死んでから後悔しないように,いまを精一杯生きなければならないのだ,と漠然と悲壮感を抱いて,深刻になる,ということではなく,この世を去るときにモノは持っていけないことを深く理解した上で,「持ち帰ることができるものを増やす」方向で生きることではないでしょうか.

日々,少しでも「よい人」になることを心がけたいものです.

>> 以前の記事「自分の価値」,「欲望の紐」も参照ください.

6/08/2009

光の子として

あなたがたは,以前には暗闇でしたが,今は主に結ばれて,光となっています.光の子として歩みなさい.― 光からあらゆる善意と正義と真実とが生じるのです.―

(エフェソ 5・8-9)

人間はすべて「光の子」です.ここで特に「光の子」と呼んでいるのは,霊的真理に出会い,霊的に覚醒した者のことだと思います.

知ってしまったからには,知らなかった昔のように生きるのではなく,知った者として生きなければなりません.

スピリチュアルな教えの中に,あらゆる善きこと,正しきこと,真実が隠されています.



6/07/2009

育てるは神なり

「・・・育てるは神なり.まわりの事や状況やあなたの思ったとおりに行わない人たちに心を乱すもののようであってはならない.あなたは,神の愛が映し出されるために水路となれるだけなのだ.というのも,神は自らの道で,自らの方法でお働きになるのであり,心乱すことは神がなされようとしていることについて,失意と幻滅を生じるだけだからである.
 誤りを犯す者に対して穏やかに,優しく語りかけなさい.あなたは彼らの誘惑の何たるかも,彼らの理解の小ささがどれほどかもしらないからだ.人の行うあれこれの活動を裁いてはならない.むしろ,あなたの中にある小さな光が彼らの生活の中にも照り輝くように祈りなさい.それは,人の子ら,娘らが神の道を知るための方法である.この俗界の中において,自分自身をさえ疑うほどに疑惑と恐怖が起こる時代が万人に訪れている.主がその聖なる宮の中におられ,全てが善き事[原文は「を」です] 知ることによって,そのような気持ちを捨てることは容易である.」


これらのリーディングに共通して反映しているのは,最も高い理想に従うことの必要性です.

バイオレット・シェリー 『エドガー・ケイシー 地球卒業生18人の過去生』 p. 217.



引用部分は,エドガー・ケイシーのライフリーディング中のメッセージです.

私たち一人ひとりが,自分にとって最高の良心,モラルに基づいて行動することはとても重要なことです.しかし,魂の成長度は人それぞれに異なり,自分の正義が他者の正義が一致しないことはよくあること.さらに,各自が過去生からいろいろな課題を持ち越してきており,そうした背景の事情が全て見通せない限り,誰であろうと判断を下したり,結論を出すことは,本当の意味ではできません.

他者に対してのみならず,自分に対しても簡単に裁かないように心がけたいものです.



2025年は大きな転換期

2025年7月5日(土)の早朝(夜明け前),フィリピン沖の海底火山が噴火して,周辺国と日本の太平洋沿岸に巨大津波(120mほど)が押し寄せ,国土の1/3から1/4 が津波に呑まれる,という予知情報があります。最初にこれが注目されたのは,下にも関連動画のリンクを貼っていますが,たつ...