「あなたの魂には涙が必要なのです.花を考えてごらんなさい.花は雨が降らないと咲くことも生き続けることもできません.太陽がなければ美しく咲き誇ることはできません.あなたの地上の体の中にある,神聖な部分も同じだと思いなさい.とても悲しい出来事があって涙を流す時,雨が花に降り注いで魂に糧を与えているのだと考えなさい.それから,楽しい時が訪れ,素晴らしいことが起こって心が喜びで満たされる時には,その喜びを,か弱い花を慈しみ育てる太陽だと思いなさい.」
Doris Stokes. Voices. p. 221.
ドリス・ストークス氏は,学生時代にお父さんを病気で亡くし,また,結婚してまもなく授かった息子のJohn Michael も非常に幼くして,これも病気で亡くしています.その後何十年も経ったある日,彼女(の魂)は寝ている間に幽界(現界と霊界の中間地点)に赴き,成長していまや青年となったジョン・マイケルと,元気で若がえった両親と再会します.そして,お母さんのあちらでの暮らしぶりがこの世にいたときとあまり変わっていないと知りました.また,生前したくてもできなかった作曲に勤しむ青年の姿などにも触れます.さらに,事故等で突然この世を去り,意識の移行がスムーズに行われなかった魂をケアするための病院,多くの人が想念のみによって(つまり本や言葉は使わないで)学んでいる学校など,いろいろな場所を見学して,様々な人(というかたましい,スピリット)に出会います.その中に一人の老賢人がありました.引用は彼から貰ったメッセージの一部です.
魂が地上で学びを得て成長するためには,苦しみと楽しみの両方が必要,という深遠な真理を,人を花に喩えて簡潔に,わかりやすく説明している見事な一節です.
シルバーバーチ 「2 学びは対照の中に」 も参照ください.
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