8/20/2009

生まれ変わりを受け入れることの恩恵(2)

 このようないい方をすると,来世に逃避しているように聞こえるかもしれませんが,そのような遠大なビジョンを持つことでかえって現実の生き方に集中することが可能になり,有意義に生きることが可能になるのを私は実感します.自分が獲得した能力や才能は決して失われることがないことを知るなら,たとえ今回の人生では求める才能に恵まれていなくても,その才能の獲得のために一分一秒を無駄にすることなく努力することが可能になります.今回の人生で体力に恵まれなかったと思うなら,いまからコツコツと体力増強に励み,来世において望む体力を獲得する準備をすることができます.あるいは次回の転生ではピアノの才能を獲得したいと思うのであれば,今回の人生で,ピアノの基礎練習に励むことができます.そして今の人生における進歩がどれほど遅々としているように見えても,私たちは将来において必ず才能が開くことを確信するがゆえに,それに挫けることがありません.
 実際,ケイシーはある老婦人に対して,残り少ない人生を使って小説を書くことを学ぶように勧めたことがあります.彼女の場合,その努力が今回の人生で実を結び,有名な作家になることは明らかに不可能な話ですが,ケイシーは次の人生を視野に入れて,彼女にその方面での才能を開花させるように指導したのです.なんと遠大な計画ではありませんか.
 私たちも同じような姿勢で人生に臨むことができるのです.昔聞いた話ですが,あるお寺の管長が,いよいよ老境に入り,残りわずかの人生を残すだけになった時,突然,英語の勉強を始められたというのです.驚いたお弟子さんたちがその理由を尋ねたところ,管長はこともなく,次の人生では英語をマスターしたからだ,と答えられたということです.輪廻を確信する人の,余裕と力強さが感じられます.そしてケイシーのリーディングに従うかぎり,この管長の確信は正しいものであり,私たちもまた最後の瞬間まで有意義に生きられるのです


光田秀 『眠れる予言者エドガー・ケイシー』 pp. 312-3.



過去生の負のカルマを解消するために,例えば体力に劣る,スポーツが苦手など足りない部分を持つ場合も多くあります.

「六十の手習い」と言う場合,成果は期待しない,というよりできないから,老後の余暇を楽しむ手段の一つとしてのんびりやろう,といった消極的なニュアンスが感じられます。が,真実は違うようです。晩学には,もう少し積極的な姿勢で臨む方が良さそうです。

今生のみならず,次の再生がどのような目的でなされるかも,大まかですが決まっていると言われます。たましいは永遠であり,今生で遣り残したこと・遂げられなかったことは後の人生で再挑戦の機会がありますが,たましいの再生を本当に長いスパンで捉えることができるようになると,一度限りの「いま」を精一杯生きよう,悔いの残らぬよう最善を尽くそう,と自然と思えるようになるのかもしれないです。

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