ある朝聞いたラジオ番組で,ふと耳にした情報から,急に伊勢神宮参拝を思い立った。気がつくと,その日の夕方には伊勢神宮両参りのツアーに申し込んでいた。
細かく計画を立てて用意周到であることも少なくない反面,このように全くの思いつきで行動を起こすことも同じくらい少なくない。この殆ど全く根拠のない思いつきは,大抵の場合,インスピレーションである。今年の11月は,都合よく金曜の仕事が休みの日が多く,週末にかけて出かけることが可能だった。また,どういうわけか利用が著しく減った占いのお陰で,経済的にも若干の余裕があった。進めてもよい,または進めるべき出来事は,こうして万事上手く流れていく。
最初は,神宮参拝を(後ろから)促されているのかと思った。それもあるだろう。しかし,どうやら先方から呼ばれてもいるらしかった。この「呼ばれた」感覚は,現地でさらに強まった。
神宮参拝の古来からの順序は,外宮(げくう)から内宮(ないくう)とされている。これはよく知られているのではないだろうか。しかし,昔は,外宮へ向かう前に寄る場所があった。それは二見浦。こちらに寄り,実際に海に入って禊ぎをしてから詣でたとか。旅の全行程で,天候には恵まれたが,1日目の夕方は風が強くなり(ガイドさんによれば,もっと強いことも珍しくないとか),神社へ向かう途中,波しぶきがかかる場面も。かなり強い風と少しの波しぶきで,禊ぎの効果は充分あったと思う。
今回は,宿泊場所の関係などで,まず外宮を参拝し,それから二見浦興宮神社へと向かった。1泊2日の団体行動はなにかと慌しく,写真を撮る余裕もあまりなかったが,二見浦のとあるショット:
細かく計画を立てて用意周到であることも少なくない反面,このように全くの思いつきで行動を起こすことも同じくらい少なくない。この殆ど全く根拠のない思いつきは,大抵の場合,インスピレーションである。今年の11月は,都合よく金曜の仕事が休みの日が多く,週末にかけて出かけることが可能だった。また,どういうわけか利用が著しく減った占いのお陰で,経済的にも若干の余裕があった。進めてもよい,または進めるべき出来事は,こうして万事上手く流れていく。
最初は,神宮参拝を(後ろから)促されているのかと思った。それもあるだろう。しかし,どうやら先方から呼ばれてもいるらしかった。この「呼ばれた」感覚は,現地でさらに強まった。
神宮参拝の古来からの順序は,外宮(げくう)から内宮(ないくう)とされている。これはよく知られているのではないだろうか。しかし,昔は,外宮へ向かう前に寄る場所があった。それは二見浦。こちらに寄り,実際に海に入って禊ぎをしてから詣でたとか。旅の全行程で,天候には恵まれたが,1日目の夕方は風が強くなり(ガイドさんによれば,もっと強いことも珍しくないとか),神社へ向かう途中,波しぶきがかかる場面も。かなり強い風と少しの波しぶきで,禊ぎの効果は充分あったと思う。
今回は,宿泊場所の関係などで,まず外宮を参拝し,それから二見浦興宮神社へと向かった。1泊2日の団体行動はなにかと慌しく,写真を撮る余裕もあまりなかったが,二見浦のとあるショット:
蛙の像は,二見蛙とも呼ばれるようだが,後に人々から奉納されたもののひとつ。蛙は,この神社のご祭神,猿田彦大神(さるたひこおおかみ)の使いと信じられていて,帰る,返る,との語呂合わせにちなんだご利益(お金が返る,無事に帰る,若返るなど)があるらしい。信じる信じないは全く自由である。
しめ縄が掛けられた岩をご存知の方は多いだろうが,蛙とのツーショットはちょっと珍しいかもしれない。(画像の上でクリックすると大きくなります。蛙の眼差しがややリアルですね。)ちなみに,岩のしめ縄は,一本(いや,一箇所というべきか)でも切れると,全て掛けなおさなければならないとか。
時間が前後するが,1日目のハイライトは外宮参拝。金曜日だったせいか,人も少なく,静かで良かった。
しめ縄が掛けられた岩をご存知の方は多いだろうが,蛙とのツーショットはちょっと珍しいかもしれない。(画像の上でクリックすると大きくなります。蛙の眼差しがややリアルですね。)ちなみに,岩のしめ縄は,一本(いや,一箇所というべきか)でも切れると,全て掛けなおさなければならないとか。
時間が前後するが,1日目のハイライトは外宮参拝。金曜日だったせいか,人も少なく,静かで良かった。
写真は,人気が無くなってから,出発時間を気にしながら撮影したもの。正宮の鳥居とその奥には,拝殿の一部と新たに建設中の新御敷地(しん・みしきち)の一部が見える。来年は20年に一度の式年遷宮(しきねんせんぐう)の年。正宮・別宮がすべて建て替えられ,御神体が移される。川に架かる橋や鳥居もすべて新しくされるという。境内のあちこちで,建て替え作業の様子が聴こえてきた。
多賀宮(たかのみや)は別宮(べつぐう)で,外宮の祭神,豊受大御神荒御魂(とようけのおおみかみのあらみたま)を祀ってある。ちなみに,外宮ご祭神の豊受大御神は,内宮のご祭神(天照大御神)とともに,女性の神様である。が,バスガイドさんの話によれば,なかなか強く,頼もしい気質を持たれた方とか。荒御魂とは,和御魂(にぎみたま)とは対照的に,神性の荒々しさ,強さの部分が顕現したもの。気のせいでなければ,確かにそうした強いパワーを感じた(かも)。
呼ばれたと感じた,と最初に書いた。多賀宮の参拝後,鳥居を出たすぐのところにある杉の巨木の幹に触れていたとき,「よく参った(か,参られた)」という言葉が浮かんだ。外宮へ向かうバスの中でも出ていたのだが,まさか多賀宮から発信されていたとは。次の日参拝した内宮でも似たようなことがあった。正宮に参る前,人の多さに少々うんざりしながら,拝殿に背を向けて,ひとり目の前の空き地を眺めていた時だった。「よく参られた」と言葉が来た。バスの中でも,外宮でも,自分が考えた文句ではないか,と思っていた。が,内宮で再びその言葉が出たときようやく,そうではない,伝わってきたものなのだ,と信じるに至った。
面白いのは,いずれも背後から来た,ということ。外宮では,真後ろではないが,鳥居を出て右手に出た位置に背を向けて立っており,内宮ではほぼ真後ろだった。いずれも後ろから声をかけられる,というのは,神々が私たちに姿を見せられることはない,ということなのか。挨拶の主が誰なのか今以て定かではない(それぞれのご祭神なのか,その方々に仕える下々の神様なのか)し,また,なぜ呼ばれたのかもまだ不明だが,いずれにせよ何らかの必然性によって今回の参拝が実現したにちがいない。
この日の夜から次の日にかけて,夢-怖くて,驚いて目が覚めるような-を見た。そのおかげで明け方5時に目覚め,東向きの窓から朝日を拝むことが出来た。
多賀宮(たかのみや)は別宮(べつぐう)で,外宮の祭神,豊受大御神荒御魂(とようけのおおみかみのあらみたま)を祀ってある。ちなみに,外宮ご祭神の豊受大御神は,内宮のご祭神(天照大御神)とともに,女性の神様である。が,バスガイドさんの話によれば,なかなか強く,頼もしい気質を持たれた方とか。荒御魂とは,和御魂(にぎみたま)とは対照的に,神性の荒々しさ,強さの部分が顕現したもの。気のせいでなければ,確かにそうした強いパワーを感じた(かも)。
呼ばれたと感じた,と最初に書いた。多賀宮の参拝後,鳥居を出たすぐのところにある杉の巨木の幹に触れていたとき,「よく参った(か,参られた)」という言葉が浮かんだ。外宮へ向かうバスの中でも出ていたのだが,まさか多賀宮から発信されていたとは。次の日参拝した内宮でも似たようなことがあった。正宮に参る前,人の多さに少々うんざりしながら,拝殿に背を向けて,ひとり目の前の空き地を眺めていた時だった。「よく参られた」と言葉が来た。バスの中でも,外宮でも,自分が考えた文句ではないか,と思っていた。が,内宮で再びその言葉が出たときようやく,そうではない,伝わってきたものなのだ,と信じるに至った。
面白いのは,いずれも背後から来た,ということ。外宮では,真後ろではないが,鳥居を出て右手に出た位置に背を向けて立っており,内宮ではほぼ真後ろだった。いずれも後ろから声をかけられる,というのは,神々が私たちに姿を見せられることはない,ということなのか。挨拶の主が誰なのか今以て定かではない(それぞれのご祭神なのか,その方々に仕える下々の神様なのか)し,また,なぜ呼ばれたのかもまだ不明だが,いずれにせよ何らかの必然性によって今回の参拝が実現したにちがいない。
この日の夜から次の日にかけて,夢-怖くて,驚いて目が覚めるような-を見た。そのおかげで明け方5時に目覚め,東向きの窓から朝日を拝むことが出来た。
東向きの部屋だったことに感謝。
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