12/26/2008

たましいの親

 魂の親がいない人は,誰ひとりいません.
 魂の親は,常にあなたを,あなただけを愛しているのです.あなたがつらいとき,悲しいとき,試練を受けているとき,常にこの親はあなたに愛を注いでいます.その愛の存在を知ること,「愛は必ずある」と感じることが必要なのです.ですから,スピリチュアルな世界を理解しないと,本当の愛は育たないと私は思います.
 人がスピリットの存在であることを知ると,愛を信じられない苦しみから救われるのです.愛されていない人は,この世には一人としていないでしょう.みんな,愛されています.そして,血のつながりがもたらす愛,肉のつながりがもたらす愛よりも,魂の愛のほうがもっと偉大です.
 人は,どんなことがあっても,一人ぼっちにはなりません.殺伐としたこの現代で,孤独に死ぬ人もいます.残虐な事件で殺される人もいます.けれど,その人にもガーディアン・スピリットがいるのです.
 ただ,本当に大きな壁にぶちあたらないと,ガーディアン・スピリットの存在,神の存在には気づきません.絶体絶命の危機に陥ったときに,はじめて見えてくるのです.
 ですから,経験が多ければ多いほど,スピリットの存在は見えてきます.
 年齢を重ねた人に神を信じる人が多いのは,そのためです.
 万策尽きて,にっちもさっちもいかない.ずるい方法で逃げようとしても,逃げられない.そうなったとき,人は「もう,どうにでもなれ」とやけっぱちな気持ちになります.すると,心が一瞬だけピュアになる.からっぽ,無の境地,といわれる状態です.そのとき,不思議とその人の心から高い波動が出るのです. 
中略)
 けれど,日常の暮らしの中でも,感性を研ぎすませば見えてきます.対人関係や仕事でちょっとした壁に突きあたったとき,自分の心を素直に開いてみる.すると,スッと救いが降りてきます.そのときが,気づくチャンスなのです.


江原啓之 『幸運を引き寄せるスピリチュアルブック』  pp. 55-57.




魂の親は,守護霊とか守護天使,ガイドなどとも呼ばれますが,呼び名はどうであれ,私たちはただ一人の例外もなく,霊的な存在に見守られ,導かれています.その導きや愛を受けやすい状態,受けにくい状態というのはあります.前向きで,(いい意味で)楽観的な心的態度を保つことによってガイダンスを受けやすくなります.不安の念が最もいけません.

「ほんとうの愛」とは,魂の親を通じて注がれる「神の愛」,つまり「究極の無償の愛」にほかなりません.私たちは,常に存在しているこの愛を感じさえすればよいのです.そうして初めて同胞である他者に対して利他的な心,無償の愛(もしくは,これに限りなく近い心境)で接しやすくなります.「愛を表現するために」ひとと関わることが可能になります.「愛を求めて」人と関わることが減るので,結果として,人間関係で不必要にいやな思いをすることが減るかもしれません.



弱さと無知と

 「悪意」というと,とても罪なことのようなニュアンスがありますが,言葉をかえれば「未熟」であるということです.私たちは,みんな未熟です.それは,「無知」ゆえです.
 ですから,まず知(知識や知恵)を持つことが必要です.前述したように,生きるとは何か,愛するとは何か,仕事とは,恋愛とは,子育てとは,死とは何か,ということに対して,自分なりに考えて知を深め,自分なりの「哲学」を持つことが大切なのです.
 それによって,初めて私たちは,周囲に流されるのではなく,「自覚的に」生きることができます.自分の中の「悪意」を減じていくことができるのです.
 それはまた「弱さ」を「強さ」に変える作業でもあります.
 私たちは,もともと弱い存在です.だから,人を妬んだり,恨んだり,嫌ったりするのです.
 本当に強い人は,人に「悪意」を向ける必要などありません.そんなことをして自分を防御しなくても,一人で毅然と立っていられるからです.
 今までのあなたの歴史を振り返ってみてください.以前はわからなかったけれど,今はわかるようになった,ということがあるでしょう.以前の自分なら,弱くて耐えられなかったけれど,今は強くなって耐えられるようになった.そんなこともあると思います.
 人が生きる,ということは,そういうことです.
 無知を知に変えていく.弱さを強さに変えていく.もちろん,それは簡単なことではありません.けれど,まずは自覚しましょう.私たちが自分の中にある「悪意」に打ち克つということ.それはすなわち,自分の無知に気づいて,正しい知を得るということ.そして,自分の弱さに気づき,それを強さに変えていく,ということなのです.
 そのとき私たちの人生は,何事もなかったときよりずっと充実し,意義あるものへと変わります.私たちのたましいもまた,豊かに成熟していけるのです.


 江原啓之『悪意/善意』 pp. 155-6.


人生は気づきの連続ですね.

来年もいろいろな気づきを得て,実り多き一年となりますよう….

本当のプライド

 本当の意味でプライドを持つ,ということは,傲慢になることとは違います.
 人にはみんな歴史があります.生まれてから今日まで,さまざまな人から愛を注がれてきたはずです.たとえ家族がいなくても,誰かがかわいがって育ててくれたからこそ,今,こうして生きているのです.
 自分がいわれのない悪口を言われてめそめそしたり,傷ついたりしていては自分を大切に愛してくれた人たちが哀しむ.その人たちに申し訳ない.だから私は毅然として生きていく
 そう思える力,それが本当のプライドです.


江原啓之『悪意/善意-たましいの素顔』 p. 137.



全くその通りだと思います.自分はだめだ,と劣等感を抱き,自己卑下することも,自分を大切に思ってくれた多くの人々の想いを無にしてしまうことにつながります.

プライドというと,「自分自身の誇り」と捉えがちですが,実は「自分を愛してくれた人々への感謝と敬意」と言い換えることができそうです.

さらに遡れば,魂の親,唯一絶対の「神」の子である,という確信なのです. 

12/05/2008

43 平静さ

何よりも大切なのは

いかなる混乱,いかなる騒ぎの中にあっても 

平静さを失わないようにすることです 

『シルバーバーチ 今日のことば』 p. 41.



年末年始は,何かと慌しく,人の心が乱れがちになる時期でもあります.

そういうときにこのことばを思い出したいものです.

42 愛は血縁に勝る 

愛は血縁に勝ります.愛は死を乗り越えます.愛は永遠不易のエネルギーです.それが宇宙を支配しているのです.神の意図によって結び合った者は生涯離れることなく,死後も離れることはありません.墓には愛を切断する力はありません.愛はすべてのものに勝ります 

『シルバーバーチ 今日のことば』 p. 48.


The bond of love never dies; it survives physical death.


2025年は大きな転換期

2025年7月5日(土)の早朝(夜明け前),フィリピン沖の海底火山が噴火して,周辺国と日本の太平洋沿岸に巨大津波(120mほど)が押し寄せ,国土の1/3から1/4 が津波に呑まれる,という予知情報があります。最初にこれが注目されたのは,下にも関連動画のリンクを貼っていますが,たつ...