5/13/2013

ワンランクアップ

現代に生きる私たちは,ワンランク・アップに奔走してしまう基盤をいだいているといいました.他人より一歩でも先んじることができるかどうかばかりに心を砕いている-. ということは,私たちが味わう感情も,多くはそこにあることになります.他人より一段抜きん出ることが,充実感や喜びにつながり,一歩後れを取ることが,悔しさや苦しさにつながる-. その他人との比較の中で,初めて味わえるような喜びが,人間が知り得る最高の喜びなのでしょうか
 
他人との比較の中で流した悔し涙や悲嘆のため息が,人間が知り得る本当の悲しみなのでしょうか.
 他人との比較に一喜一憂しているなら,私たちはまだ,真の喜びや真の悲しみの感情をはっきりと知らないのです
 でも,それはまた,まだ知らない生き方が私たちに残されているということでもあります.私たちの内界は開発途上にあり,本当の感情を知った魂がこれからつくってゆく人生と世界に,余地が残されているということにほかなりません.
 
 


高橋佳子 『人生の絆 基盤編』 p. 52.


「ワンランク・アップに奔走してしまう基盤」 - 先進諸国に生きる現代人の多くに思い当たることがあるのではないでしょうか. 「誰かより」いい学校を出る,いい会社に勤める,いい人と結婚する,収入が多い,大きな家に住む,など挙げればきりがありません. でも,それで得られる満足感は底が知れています.


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