他人との比較の中で流した悔し涙や悲嘆のため息が,人間が知り得る本当の悲しみなのでしょうか.
他人との比較に一喜一憂しているなら,私たちはまだ,真の喜びや真の悲しみの感情をはっきりと知らないのです.
でも,それはまた,まだ知らない生き方が私たちに残されているということでもあります.私たちの内界は開発途上にあり,本当の感情を知った魂がこれからつくってゆく人生と世界に,余地が残されているということにほかなりません.
高橋佳子 『人生の絆 基盤編』 p. 52.
「ワンランク・アップに奔走してしまう基盤」 - 先進諸国に生きる現代人の多くに思い当たることがあるのではないでしょうか. 「誰かより」いい学校を出る,いい会社に勤める,いい人と結婚する,収入が多い,大きな家に住む,など挙げればきりがありません. でも,それで得られる満足感は底が知れています.
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