8/29/2013

もうひとつの意味

人間一人ひとりの奥に計り知れない深みを感じている人は,「畏れ」の感情を知っています.外見や立場などの,人の一番外側の輪郭や表面的な言葉や行動では,とても一人の人間のすべてをわかってしまったと言い切ることなどはできないからです.
 人生についてもそうです.人生を織りなしている無数の出来事は,私たちに快苦の感情をもたらしたり,具体的な利害を与えたりしています.けれども,大切なのはそうした出来事に,それ以上のものを受け取っているかどうかということです.私たちにとってわかりきったような好悪,利害,善悪,価値以外に,そのときにはすぐにはわからない,そして目に見えるものに執着している人間には見えない「もう一つの意味」を思う態度を持てるかどうかということだと思うのです.
 
 

高橋佳子 『人間の絆 基盤編』 p. 275.



物事の表面的な部分にしか関心がない,または,目が向かないと,問題が起こったとき必要以上に悩んだり,一喜一憂しやすくなります。順調な時も不遇な時も,できるだけ平常心でいられるのが理想です。

悩むべき適切なポイントで悩んでこそ,気づきと学びが得られるものです。「もう一つの意味」を見いだせるか否かは,モノに囚われやすいマインドからどのくらい自由であるかにかかっています。





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