2/27/2015

スピリット・ガイド

スピリット・ガイドは「指導霊」と訳されることがあるが,「指導霊」は,その語順に正確に従うなら,ガイド・スピリット(guide=指導 spirit=霊) という英語に置き換えられ,或いは,この英語を和訳したものなのかもしれない.「ガイド・スピリット=指導霊」と明言する人々も見かける.しかし,はっきり言って,スピリットが先か,ガイドが先か,といった瑣末なことにこだわるのは,殆ど全く意味がない.少なくとも,精神世界に直接携わらない人々が用語にこだわる必要はないと思う.

ちなみに,ミディアム(霊媒 れいばい)とは,霊感・霊視・霊聴といったいわゆる第六感が発達し,且つ霊媒体質であって,そうした特徴を意識的に利用して「あの世」からのメッセージを「この世」の人々に伝える作業に従事できる人間全般を指して使っている.霊能者と呼んでもいいし,巫女と言っても構わない.それでも,私が「ミディアム」という表現を好む理由は2つある.まず,「霊」という日本語が持つ一般的な印象が少しおどろおどろしく,誤解を招きやすいということ.霊=幽霊・お化け=怖いもの,即ち,忌み嫌い,避けるべきもの,といった短絡的な連想・発想を避けてもらいたいから.また,英語のミディアム(medium) という語には,「媒体,仲介役」という意味があり,この世とあの世の橋渡し役,という本来の役目を客観的かつ端的に表現しているためである.本来の,と書いたが,それ以外に仕事はない,といっても過言ではない.(いわゆるスピリチュアル・ヒーリングや浄霊はここでは含めません.) 呼び名は重要でないと思うものの,私が「ミディアム」という表現を特に好むのは,リーディングを受けられる方々にもこうした理解を共有していただきたいからだ.

「霊を怖いと言える人は,ある意味,“お幸せ”なのです」と,ある霊能者が(笑顔で)言われているのを聞いたことがあるが,全くその通りだと思う.天国にいる愛する人(の霊)からメッセージを貰って,彼らを失った嘆き悲しみから救われる人も決して少なくないからだ.例えば,逆縁を経験した親の嘆きは想像を絶する.

話を戻すと,呼び名は所詮呼び名にすぎない.それよりも大切なことは,この地上に生きる,肉体を持った「人間」と呼ばれる私たちには,もれなく全員に,同じ肉体を持たない存在が,肉眼では見えない形で付き添い,見守り,導いている,ということ.その存在を,「守護霊」と呼んだり,「守護天使」といったりするのだ.もっとやわらかい,やさしい響きが好きなら,「エンジェル」と呼んでもいい.どのように呼ぼうと呼ぶまいと,彼らは怒りもしなければ,私たちを置き去りにすることもない.

この守護霊と呼ばれる存在は,一人に複数ついている.その内訳は,非常に大雑把にいえば,メインの1名とその他多数となる.このメインの1名を「主護霊」と呼ぶなら,守護霊グループは,1名の主護霊とその他多数のスピリット・ガイドから成り立っているといえる.スピリット・ガイドは守護霊と言っても同じだ.

主護霊は,自分の「グループ・ソウル」とか「類魂(るいこん)」と呼ばれる存在である.私たちは,あの世に帰ると,この世でのように個として他から独立して存在しているわけではなく,グループに属している.自分の個性は保ちつつも,グループ全体に溶け込んでいるといわれる.

ひとつのソウル・グループは,6つのソウルから構成されているらしい.この「6」という数字はおそらく信頼できるものと思われる.ただ,グループ構成に関しては説が分かれるようだ.6体のうち,本体と呼ばれる存在が1体あり,残り5体が本体の類魂である,という説と,6体は同等とする説とがあるようだ.前者の説では,あたかも桜の花のように,中心に本体があり,花びらの位置に残り5体が位置する状態としてイメージされるらしい.主護霊になるのは,その5体の中のひとつとされる.個人的には,後者の説がそうらしいのではないか,と感じているが,ただ,この辺りもかなり細かい話となり,さきの用語同様,グループ・ソウルの構成がどうなっているかについて多くの人々は気にする必要はないだろう. 

メインのスピリット(主護霊)は,私たちと同じグループに属していて,その導き,守るという役割のゆえに,「たましいの親」とも呼ばれたりするが,生まれる前からの,最も親密且つ最も信頼できる仲間,知り合い,と呼んでも間違いではなかろう.現世の親や配偶者よりそうなのだ.この世の誰よりも,私たちのことを熟知しているのが主護霊である.

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