1/10/2011

地球卒業の資格

インドのサーンキャ哲学では,解脱の直接原因は純粋精神の「智」であるとし,行はそのための間接的要因に過ぎなかった.例えば,「われは存せず,わがものならず.われならず」という,自我意識を超えた純粋智が魂に起こったときに解脱が成就すると説かれている.「自我」の滅却した状態が智として実現されている状態であるが,興味深いのは本書に登場する18人いずれもが,ケイシー・リーディングによってその状態を指摘されていることである.
 しかも,この人々は巷で説かれているような自分のための修行でなく,常に人助けのために身を捧げ尽くし,与え尽くすことによって自我の滅却を実現しているのである.この人たちに共通するファクターは「与える,与える,与える」であると,著者のシェリーは書いている.人や社会の中に入り,辛い人間関係を修行の場として解脱へのパスポートを誰もが手に入れているのだ.「体に水をかぶるより,心に水をかぶれ」とは,日本民間宗教史の巨人,金光大神の言った言葉だが,心の修行は体の修行よりはるかに難事であり,日々の実生活がその中心的修行場となることは否めない.それこそが解脱への近道なのであると本書は訴えているように思われる.


『地球卒業生18人の過去生』 訳者解説より pp. 233-34.


(引用中の強調はブログ作成者によるものです.)


多くの人は,「与える」イコール「損をする」と捉えがちですが,それは全く逆です.与えられるためには,まず自分(のこころ)が豊かでなければ,つまり,与えるものがなければなりません.この意味で,自ら進んで与えられる人は,「ほんとうに」豊かな人です。

そして,人は,誰かに与えれば与えるほど益々豊かになります。「積極的に与える」精神が,宇宙の法則と符合していて,大いなる愛と引き合うからかもしれません。

与えることに心理的な抵抗がある場合は,まず自分にエネルギーを充電する必要があるでしょう.

いつかは死ぬのだから

死ぬのは決まっているのだから,ほがらかにやっていこう.
いつかは終わるのだから,全力で向かっていこう.
時間は限られているのだから,チャンスはいつも今だ.
嘆きわめくことなんか,オペラの役者にまかせておけ.


『力への意志』

『超訳 ニーチェの言葉』 p.51.



人生は長いようで意外と短いです.無駄なことにエネルギーを費やす暇を惜しんで,前向きな生き方を心がけ,今年も1年間,少しでもひとのためになることをしましょう.

1/07/2011

アカシックレコードは遍在する

In reading 254-67, Cayce said that the Akashic Records could be read by a psychic, but they could also be deduced by the individual who had written the record to begin with.  Asked how this was possible, the reading confirmed that the records were everywhere and were manifested through one’s consciousness by means of the five senses.  In other words, our patterns and our abilities become evident through what we say, what we write, what we choose to see, and what we choose to hear.  According to Cayce, each of these things, as well as our thoughts, are [sic] affected by the “shadows” of what is written upon the records themselves.  Clarity of obtaining specific information is dependent upon why the information is being sought in the first place.



リーディング254-67において,ケイシーは,アカシックレコードは霊媒によって読まれうるが,その記録を書いた張本人によっても導き出されうるものだ,と言った.どうすれば導き出せるか,との問いに対してリーディングは,アカシックレコードは至るところにあり,五感によって意識を通じて顕現する,と述べた.つまり,私たちの行動パタンや才能は,私たちが言うこと,書くこと,見ようとするもの,聴こうとするものを通して明らかになるのだ.ケイシーによれば,想念同様,これら活動のひとつひとつが,アカシックレコード自体に書かれているものの「影」に影響されている.得ようとする特定の情報の明瞭さは,そもそもなぜその情報が求められるか,に左右される.


Kevin Todeschi (1998).  Edgar Cayce on Akashic Records: Book of Life. p. 87.


★アカシック・レコード 古代インドでは,四大元素である地水火風のほかに第五番目の元素として「空」,つまり天地を満たす精気があるとされており,これをサンスクリット語で「アカーシャ」という.神秘学ではこのアカーシャにあらゆる欲望や想念,感情,行動などの記録が残されていると考える.(片桐すみ子訳 『輪廻転生』 訳注 p. 262.)


エドガー・ケイシーは催眠状態に入ると,アカシックレコード(宇宙の全生命に関する過去・現在・未来の記録貯蔵庫)にアクセスして,相談者からの質問に答えていた,と伝えられています.おそらく,ケイシーは非常に優れた霊媒で,彼の指導霊を「経由して」,相談者に関する様々な情報を得ていたのではないでしょうか.

先進国で生きる現代人の生活に欠かせなくなったインターネットは,このアカシックレコードが地上レベルで顕現したものだと言われます.ネット環境があれば,検索ワード一つでたちどころに様々な情報にアクセスできます.いつでもどこでも一瞬で情報を取得できるその様は,時空を超えて存在するアカシックレコードから霊能や直感を通じて情報を得る様子に似ているのかもしれません.

引用では,アカシックレコードは,どこか宇宙の彼方にあって,特殊な技能に恵まれた一部の人々(霊媒,霊能者など)にしかアクセスできないものではない,と言っています.私たちは誰もがアカシックレコードとつながっています.その記録を残した私たち自身の言動にそれは自然と顕れてくるので,自分の言動を振り返ってみればわかる,というわけです.確かに,全く同じものを見ても,反応は人により様々です.ひとつの曲を聴いて,ある人々は感動して涙するかもしれませんが,また別の人々は,歌詞の意味がよくわからない,とか悲しい,と感じたりします.

さらに,アカシックレコードに記録された情報は,直感やインスピレーションによっても得ることができますし,大抵の場合,得ているはずです.目や耳に入る様々な情報,心に浮かぶ考えや気持ち,さらには夢を通じて,です.人との会話で聞いたことばに解決策や未来へのヒントが隠されているかもしれません.いつもしているあることが,その日に限ってどうしても気が乗らずできなかったおかげで,災難を逃れたとか,よい知らせを得ることができた,といったことはよく聞く話です.みた夢のストーリーがそのままメッセージだった,ということは誰もが一度は経験しているでしょう.

ひとは,自力で解決できない問題や悩みに直面すると,占いや霊能者に相談したりしますし,そうした仕事に携わる人々の生活も,ある意味では,悩み苦しむ人々がいるから成り立っているところがあります.が,本来,相談はよほど困った時に留めるべきものかもしれません.基本的には,自力でヒントを得るようにいろいろ試行錯誤することが理想であり,学びを得る最善の方法です.といっても,ひとりよがりな方法ではなかなか上手くいかないこともあるでしょう.そのためにも,基本原理は知っておく必要があります.人はなぜ生きているのか,そして,いかに生きるべきか,についてスピリチュアルな「真理」について予め正しい知識を学んでおくと,大きな助けになります.

また,相談の動機が正しくないと(例えば,依存心があるとか,自力で乗り越えなければならないことになっている場合を含め,たましいの成長につながらないすべての場合),リーディングなどでアドバイスを求めても,納得のいく回答やヒントが得られない,つまり,なかなか教えてもらえなかったりします.そういう場合は,自分自身に聞いてみるのが手っ取り早いです.


1/06/2011

愛という地図

愛という地図

歌詞:mavie  作曲:Hwang Se Jun, Park Hyo Shin唄 パク・ヨンハ

なんでそんなふうに 一人きり泣いているの?
なんで孤独だって 嘆き悲しんでいるの?
頼りないこの世界で 瞳閉じるたび,ほら
浮かぶ誰かの笑顔がひとつあればいい


見えなくなるまで手を振ってくれた何も聞かずただ笑ってくれた
ささやかな記憶が今 踏み出す勇気に変わるよ
暗闇の中 行き先は遠いけど


きっと愛という地図を持って
愛という旅に出よう
道なき道を行こう 
Someday振り向けば大事な誰かがそこにいるから
一人前を向いていける 忘れないで


人の言葉に何度も傷ついて
だけど人の優しさに救われる
誰だって一人きりで 生きてはゆけないってことが
一人になって 初めてわかったんだ


きっと愛という痛みだけが愛というキズナになる
たとえ離れていても 
Somewhere「ありがとう」ひとこと届ける代わりに今は
誇りにできるような日々を 生きてくから


きっと愛という地図を持って
愛という旅に出よう
道なき道を行こう 
Someday振り向けば大事な誰かがそこにいるから
一人前を向いていける 忘れないで




故パク・ヨンハさんのアルバム,『LOVE』 (2008) に収録されている曲です.

人との競争や物欲が蔓延する殺伐とした現代社会を生きていると,淋しくなることもありますし,実際,淋しい人が多いと感じます.でも,少し「瞳を閉じて」思い出してみて下さい.楽しい頃もあったのではないでしょうか.「浮かぶ笑顔がひとつ」はあるはずです.それは,子どもの頃に優しい微笑をくれたご両親,おばあさん,おじいさん,近所の人々やきょうだいの笑顔かもしれません.幼稚園や小学校へ出かけるとき,姿が「見えなくなるまで手を振ってくれた」おかあさんやお祖母さんが思い出されるかもしれません.泣いていたとき,落ち込んでいたとき,「何も聞かずただ笑ってくれた」近所のおじさんや,飼い犬やペットのネコがいたかもしれません.愛された「ささやかな記憶」を思い出すだけで,それは新たな一歩を「踏み出す勇気に変わる」ことでしょう.人生には暗闇を歩かなければならないこともあります.そういうときこそ,幼き日のこと,楽しかった頃のことを思い出してみて下さい.それは,過去を振り返る,という後ろ向きな態度とは別のものです.

人生とは,「愛」を学ぶための「旅」です.「道なき道」こそ,たましいにとって大きな成長のチャンス.誰もが「道なき道を行く」旅人です.旅路に連れがいないときでも,今まで受け取った「愛という地図を持って」いれば,愛の学びの旅を続けることができるでしょう.自分は決してひとりではないことを忘れないでいましょう.

旅の途中には,「人の言葉に何度も傷ついて」,旅を続けることが嫌になることがあります.でも,「人の優しさに救われる」こともあるでしょう.捨てる神あれば拾う神あり,です.そうやって人々は,支えあって旅を続けています.

傷ついたり,人から裏切られたりする痛みを知ればこそ,余計に人はひとを愛することができるようになります.傷ついた経験がなければ,愛が何なのかよくわからないままでしょう.傷つくからこそ,自分を愛してくれた人々の愛を知ることができます.自分を愛してくれた人々に恥じないように,感謝の意味も込めて,自分を「誇りにできるような日々を生き」ましょう.

スピリチュアルで,奥の深い歌詞です.疲れたとき,ふと淋しさを感じたときに,ぜひ心静かに聞いてみてください.

記事「道なき道」も参照ください.

1/02/2011

64 ほんとうの成功

 世間でいう“成功者”になるかならないかはどうでもよいことです.この世的な成功によって手に入れたものは,そのうちあっさりと価値を失ってしまいます.大切なのは自分の霊性の最高のものに対して誠実であること,自分でこれこそ真実であると信じるものに目をつぶることなく,ほんとうの自分自身に忠実であること,良心の命令に素直に従えることです.それさえできれば,世間がどう見ようと,自分は自分としての最善を尽くしたのだという信念が湧いてきます.そして,いよいよ地上生活に別れを告げる時がきたとき,死後に待ちうける生活への備えが十分にできているという自信をもって,平然として死を迎えることができます.

『シルバーバーチの霊訓』 pp. 155-56.



自分の理性,道義心に背く生き方をしているのでなければ,いたずらに人の評価や世間の目を恐れたり,気にする必要はない,ということでしょう.だからといって人の気持ち,思惑をまるっきり無視してよい,ということではないとは思います.思いやりは必要です.

ただ,自分の理想に沿うように行動し続けることは,実はとても難しいことです.でも,難しいからできなくていい,といって諦めたらそれまでです.難しいと思いつつも,そうしようと努力し続けること.それによって,本来の場所に帰った時,大きな違いが出るとのことです. 

65 ほんとうの進歩

実は“脳”ばかり発達して“精神”や“霊”の発達がともなっていないことがあるのです.すると頭のいい人が多くなりますが,頭がいいということは必ずしも偉大な魂,あるいは偉大な精神の持ち主ということにはならないのです.
 それは脳という物質のみにかぎられた発達なのです.そういう発達をした人の中には複雑なものほど立派であるかに思っている人がいることは確かですが,ほんとうの発達,精神と魂の発達をともなったものであれば,霊的なことについてもより深く理解するようになります.正しい発達とは精神的ならびに霊的な発達のことを言うのです.そういう発達をしている人は古い間違った概念を捨てて,ますます真理に近づいてまいります.


『シルバーバーチの霊訓』 第7巻  p. 145.



古い概念とは,いわゆる物質主義を指しているでしょう.既存宗教の,真理と合わない教義も含まれるかもしれません.

真理には際限がありません.ここまで知ったら終わり,というものではありません.上にはさらに上があり,成長は永遠に続きます.

焦らず,怠らず,自分のペースでよいのです.

63 すべてはつながっている

 もしも皆さんが霊の目をもって見ることができれば,宇宙の全次元の存在の場をつないでいる絆をごらんになることができるのですが・・・.それをごらんになれば,地上の誰一人として見棄てられたり取り残されたり無視されたり見落とされたりすることがないこと,霊的なつながりが人間に知りうるかぎりの最低界から人間が想像しうるかぎりの最高界まで連綿として続いていることを理解されることでしょう.
 その全次元を通じて“光り輝く存在”が隈なく待機し,連絡網を通じて霊力を一界また一界と段階的に送り届け,最後は物的チャンネル(霊媒・霊能者)を通して地上へ届けられます.


『シルバーバーチの霊訓』 第7巻 pp. 110-111.



人は,肉体に入っているため,他からは切り離された存在のように感じられますが,ほんとうの次元ではすべてのものとつながっています.これが,いわゆる"oneness" です.

光り輝く存在,とは高級霊を指しているかと思われます.輝く光はすなわち愛,叡智,です.

読みたい本(7)

  千賀一生。『ガイアの法則』ヒカルランド。 いまの時代に読むべき必読書です。 正・続2冊ありますが、1冊目の裏表紙に印刷されている言葉を以下に紹介します: 宇宙に,聖なる16ビートが存在することを告げるガイアの法則— 新型コロナとの驚くべき精緻なる関係性も明らかに! 地球の歳差...