しかも,この人々は巷で説かれているような自分のための修行でなく,常に人助けのために身を捧げ尽くし,与え尽くすことによって自我の滅却を実現しているのである.この人たちに共通するファクターは「与える,与える,与える」であると,著者のシェリーは書いている.人や社会の中に入り,辛い人間関係を修行の場として解脱へのパスポートを誰もが手に入れているのだ.「体に水をかぶるより,心に水をかぶれ」とは,日本民間宗教史の巨人,金光大神の言った言葉だが,心の修行は体の修行よりはるかに難事であり,日々の実生活がその中心的修行場となることは否めない.それこそが解脱への近道なのであると本書は訴えているように思われる.
『地球卒業生18人の過去生』 訳者解説より pp. 233-34.
(引用中の強調はブログ作成者によるものです.)
多くの人は,「与える」イコール「損をする」と捉えがちですが,それは全く逆です.与えられるためには,まず自分(のこころ)が豊かでなければ,つまり,与えるものがなければなりません.この意味で,自ら進んで与えられる人は,「ほんとうに」豊かな人です。
そして,人は,誰かに与えれば与えるほど益々豊かになります。「積極的に与える」精神が,宇宙の法則と符合していて,大いなる愛と引き合うからかもしれません。
与えることに心理的な抵抗がある場合は,まず自分にエネルギーを充電する必要があるでしょう.
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