8/15/2010

我々はみな仲間

 誰一人,他の人より偉大な人はいない.すべての人は平等であるということを理解しなさい.またそう感じなさい.他の人々を助けなさい.我々はみな同じ一つの船を漕いでいる仲間同士なのだ協力してオールを引かなかったら,この世は恐ろしく孤独な場所になってしまうだろう

ホイットン,フィッシャー著 片桐すみ子訳 『輪廻転生』 p. 258.



戦後65年を迎えた今年,NHKでは今週ずっと戦争関連の番組を放送していました.

インタビューに答える戦争体験者の方々は,みな異口同音に「戦争は二度と繰り返すべきではない」と語ります.

それはなぜか.国や人種が違っても,人類はみな仲間で,みな神の子だからです.「競争」ではなく「協力」こそが大切なことだ,と引用では述べられています.切磋琢磨は良いことですが,その先にあるものが協調や他者への貢献でなければ本末転倒です.

戦争根絶のために最も大切なこと―それは,私たちひとりひとりの心が満たされて平和になること,内なる平和を維持し続けるような努力を各自が積み上げることです.戦争とは,言い換えれば規模の大きな「喧嘩」です.大きなことは小さなことの積み重ねでしか達成できないからです.

5/29/2010

平等の意味

 「あなたはいつも,すべての人は平等だと言っていますが,それは明らかに事実と相反していると思います.徳の高さ,自制心,財産,権力,才能,知識,数学の実力など,どれも不平等ではないですか?」
 答えはたとえ話で返ってきた.
 「それはいわば大きなダイヤモンドが,それぞれの人の内にみつけられなければならないということなのだ.直径が30メートルの大きさのダイヤモンドを想像してみなさい.そのダイヤモンドには一千個の面があるが,そのどれも,泥や油でまみれている.一つひとつの面がキラキラと輝き出し,虹の光を反射するようになるまで磨いてゆくのが,魂の仕事なのだ」
 「今,ある人々は,己れのダイヤモンドの面をきれいに磨いて,キラキラと輝いている.またほんの少しの面をやっと磨いただけの人もいる.そのためにまだあまり輝いてはいない.しかし,どの人もその胸に一千個の輝く面を持つダイヤモンドを持っているのだ.そのダイヤモンドはどれも完全で一つの傷もない.人々の間の差は,ただどれくらいの面をすでにきれいにしたかということだけなのだ.しかし,どのダイヤモンドもすべて同じで,しかもすべてが完璧なのだ
 「すべての面が美しく磨き上げられ,虹の光の中で輝いている時,ダイヤモンドは本来の純粋エネルギーへと戻ってゆく.光だけが残る.それはまさに,ダイヤモンドがつくられるまったく逆のプロセスであり,すべての圧迫が解放されるのだ.純粋エネルギーは光の七色の中に存在する.そして光は意識と智恵をもっている


ホイットン他 『輪廻転生』 pp. 258-9.


可能性としてあるダイヤモンド自体は完璧ですが,すべての面が磨かれていなければ,まだ完全なタイヤモンドとは言えないでしょう.完全なダイヤになる可能性は,すべての魂に平等に与えられている,ということだと思います.

誰もが持つ「神性」が,このダイヤモンドに相当します.

進歩の代償

 進歩の代償はつねに試練と困難である.魂が成長するにつれ,人生が次第につらいものになっていくのは,まさにこのためなのである.

ホイットン他 『輪廻転生』 p. 66.



苦労,苦難なくして,魂は成長できません.成熟した魂は,さらなる成長を目指して,高いハードルを自らに課し,挑みます.そして,苦しみもがきながらも,何とかやり遂げていくものです.

しかし,その苦しみは地上に在る時だけのこと.一回につき,たかだか数十年にすぎません.本来の姿に戻れば,地上で経験するようなつらさは全くありません.よほど邪悪な性質の魂か,迷える魂でなければ,ですが.

そして,基本的に,たましいは成長を強く望むものです.神に少しでも近づきたいと願うものなのです.それが私たちの「本来の」性質です.

霊格を高めたければ,自ら進んで困難な人生を設定し,それをやり遂げるしかありません.この殺伐とした地上にあって,涙を流し,汗を拭い,歯を食いしばって修行を完遂してはじめて,光は輝きを増し,たましいは進化するのです.

5/04/2010

マリッジブルーの意味

 結婚を控えた人のなかに,急に不安になったり,「やっぱり結婚するの,やめようかな」などと心が揺れる人がいます.いわゆるマリッジブルーですが,こうした思いを抱く人の前世を視てみると,許婚がいて結婚したけれど,結婚して姑とうまくいかなかったとか,夫と合わなかった,夫から横暴な扱いを受けたなど,いろいろと苦労をしてきた過去が視えることがあります.すべてではないのですが,過去の結婚で苦い思いを味わったために,今の人生において結婚するときにも,「本当に結婚してもいいんだろうか.大丈夫だろうか」と不安になってしまうのです.
 前世を考えると,今とはまったく時代背景も異なります.とくに前世を女性で生きたたましいにとっては,結婚はまさしく一大事で,それによって人生が決まってしまうようなところもあったでしょう.それに,自分の意志で結婚相手を選べることなどまずなかったでしょうから,どんなにつらくても耐えるしかなかったのです.
 そうした前世を経ているからこそ,「今度こそは,悔いのない結婚をしたい」「夫婦,二人三脚で歩いていきたい」とあなたは望み,強い意欲を持って産まれてきたのです.前世でつらい経験をしていると「もう結婚したくない」と思ってしまう場合もあるかもしれませんが,実は,仮にそう感じたとしても,たましいのほうはむしろ反対に,「次は乗り越えたい」と前向きに結婚をとらえていることのほうが圧倒的に多いのです.こうしたたましいは,結婚しても,相手に依存しない生き方をしたい,お互いに束縛せず自立した夫婦でありたいと志しています.
 つまり,本当に幸せな結婚とは何かを真剣に考えるあまり,マリッジブルーに陥ることもあるのですが,それ自体は,べつに悪いことではありません.感情でうかれて決めるのではなく,冷静に理性で判断して,ときには「本当に大丈夫かな」と立ち止まるくらいの慎重さが,本来は誰にとっても必要です.結婚前に,疑問を感じたり,ためらいが生じることがあったら,その気持ちにフタをしてはいけません.それが,たましいからのサインかもしれないからです.じっくり分析し,自分のなかでゴーサインが出てから話を進めても遅くはありません.


江原啓之『トラウマ あなたが生まれてきた理由』 pp. 172-4.



この他に,周囲から結婚を反対されるケースについても説明が載っています.自分の気が進まないことや,親きょうだいから反対されることが,その結婚を辞めるべき,というメッセージとは限らないことがわかります.

どんなことにも必ず意味があります.その意味を自ら探りあてようとすることが重要です. 

4/29/2010

人として目指すべきところ

 真実の博愛主義者,全てに先んじて同胞の利益と進歩を慮る(おもんぱかる)人こそ真実の人間,真の神の子である.なぜなら神こそ真の博愛主義者だからである.真の博愛主義者とは時々刻々と神に近づきつゝある者のことである.絶え間なき努力によりて永遠にして不滅の同情心を広げつつ,その不断の同情心の行使の中に,汲めども尽きぬ幸福感を味わう.博愛主義者と哲学者,すなわち人類愛に燃える人間と偏見なき道理探求者こそ神の宝―比類なき価値と将来性に満ちた珠玉である.前者は民族の違い,土地の違い,教義の違い,名称の違い等の制約に捉われることなく,一視同仁 [ いっしどうじん: 差別せず,全ての人を同じように愛すること],全人類を同胞としてその温き心の中に抱き込む.全ての人間を,友としてまた兄弟として愛するのである.思想の如何を問わず,ひたすらにそのものの必要とするものを洞察し,それに相応しい進歩的知識を授けることに無上の喜びを覚える.これぞ真の博愛主義者である.もっとも,しばしば似て非なる博愛主義者がいる.己の名声を広めんがために己に同調する者,それに媚びへつらい施しをする者のみを愛する.かくのごとき似非(えせ)博愛主義者はその真実の印である“博愛”を傷つける者である.
 一方哲学者は一切の宗教,いかなる教派のドグマにも媚びず,一切の偏見を捨て,いかなる真理でも,いやしくも証明されたものは潔く受け入れる.即ち,かくあるべき―従ってかくあらねばならぬという固定観念に捉われることなく,神的叡智の探求に邁進し,そこに幸せを見出す.彼には宝庫の尽きることを懸念する必要はない.何となれば神の真理は無限だからである.生命の旅を通じてひたすらに,より豊かな知識の宝の蒐集に喜びを見出す.言い換えれば神についてのより正しい知識の蒐集である.
 この二者の統合,すなわち博愛主義者的要素と哲学者的要素とが一体となりし時,そこに完璧なる理想像ができあがる.両者を兼ね備えし魂は片方のみを有する魂より大いなる進歩を遂げる.


W. S. モーゼス著,近藤千雄訳 『霊訓 完訳・上』 (心の道場刊) pp. 36-7.


あくまでも目指すべき到達点を記した,自動書記によるメッセージです.これほどの人物であれば,まず地上にはいる必要がないでしょう.朗報なのは,私たちも「いずれは」このような魂に進化できる,ということです.それがいつか,ということは各人によって異なりますが,少なくとも現在地上人生を送っている大半の我々にとっては,気が遠くなるほど未来のことに違いないと思われますから,焦る必要は全くありません.

社会的肩書きや学歴,仕事の業績といった面で「成功している」といった理由から,「自分は偉い」と勘違いしている人が現代社会にはごまんといます.また,そういう人々や団体に媚びへつらう人々も後を絶ちません.


(1)正しく愛他的であるということ(他者の福利を自分の利益より優先できる能力や洞察力に秀でている)と,(2)(霊的)真理をより多く理解できているということ(いわゆるIQが高い,というのではなく,真理を深く理解できる思考力や能力[肉体を失くしたあとに残る部分,たましい,の性質]が高い)―この二つが魂の進化を決定する,真の尺度であるようです.


つまり,「神の眼から見て」正しい知識を多く携え,その知識に沿った行動が出来るたましいことが,本当の意味で「偉い」のです.


God loves a cheerful giver 神は喜んで与える者を愛す

Remember that the Lord loveth the cheerful giver, as well as those who seek His face.

Edgar Cayce's Story of Karma, p. 104.



主は,その御顔(みかお)を求める者と同様に,物惜しみせず喜んで与える者を愛されることを覚えておきなさい.



エドガー・ケイシーによるライフリーディング(3633)からの引用です.
"seek His face"
は,旧約聖書の詩篇(27:8 と105:4 )に出てくる表現です.人間が従うべき神の意志や意図を探求する,といった感じかと思います.キリスト教信仰や,神の道を生きる,という意味の表現でしょうか.別の解釈もありそうです.
 


欲しがるのは人間の常に思えますが,真理では,与えるほうが幸いなのです.

以前の記事,「与える人生」も参照ください

4/28/2010

トロイのヘレン - 歴史上(伝説上)の人物を過去生に持つたましい

かつてエドガー・ケイシーのライフリーディングを受けた人々のうち,歴史(もしくは伝説)上の人物だった過去生を持っているのはわずか2割ほどだと言われています.また,データを見る限り,過去生で有名人だったからといって,その後の人生でも再び有名になるとは限らないようです。むしろ,名もない一市民として人生を送る方が多いとか。さらに,歴史に名を残したたましいは,他と比べて格段に進化しているとも限らないようです。後世に語り継がれる功績を残したから,人としても素晴らしい,ということでは残念ながらありません.世間に名が知られている・いないということは,たましいの成熟度と直接関係はなさようです。

エドガー・ケイシー協会(ARE)CEOである,Kevin J Todeschi 氏の著書,Edgar Cayce on the Reincarnaion of Famous People. (Virginia Beach, VA: A.R.E. Press, 1998) から,今回はトロイのヘレンを過去生に持つアメリカ人女性のライフ・リーディングについて紹介します.

トロイのヘレン(紀元前約12世紀)

*トロイのヘレンとは誰か
 ギリシャ神話の人物として知られていますが,ケイシーリーディングが残っていることから,どうやら実在の人物だったようです.神話やホメロスの『イリアス』によれば,絶世の美女で,トロイ戦争の遠因だったとされています.その美しさゆえギリシャ国中の皇太子から求婚されましたが,スパルタの王,Menelaus と結婚し,スパルタ王妃となります.その後,パリに誘拐され,トロイ戦争が勃発しました.トロイ陥落後,ヘレンは夫の許に帰りました.しかし,晩年には,義理の息子たちによって王国から追放され,ロードスへ逃げ,そこでトロイ戦争の報復として女王によって絞首刑にかけられました.

*ヘレンを過去生にもつアメリカ人女性の課題 

 1925年,あるアメリカ人青年が受けたリーディングで,彼の恋人の二十歳の女性は,過去生でトロイのヘレンだったと明かされました.ちなみに,この青年にはアキレス(同じくギリシャ神話の英雄とされていますが,実在の人物)だった過去生があり,二人は暫くしてから結婚しました.トロイ時代に,アキレスはヘレンと個人的に関わることはなかったようですが,20世紀の人生では夫婦になったのです.
 リーディングによれば,この女性(リーディング番号136)は感傷的で,恋愛問題が非常に重要でした.短気な性格ではありませんでしたが,一旦恨みに思うと,それをいつまでも根に持つ傾向があったため,今生でその傾向を改めるように,とのアドバイスが与えられていました.ある過去生では,彼女はシャルル1世の妃に仕えていたことがあり,その人生でカウンセラーとしての技術を培いましたが,「仕返しする (to get even) 」ことも覚えていました.また,古代エジプトで過ごした過去生では,音楽家として霊的に大いに進化しました.
 女性(136)は,今回の人生ではしっかりとした家庭を作ることにエネルギーを注ぐように言われました.トロイ時代の彼女は,今生で夫となる男性(アキレス)のことは知りませんでしたが,彼の方は気にしていました.というのも,二人はエジプト時代に一緒だったことがあるからです.その時代,彼女には周囲の人々を支配したがる傾向もあったので,今回は支配ではなく調和を求めるように,ともリーディングは助言していました.
 結婚後,数年経って二人に息子が産まれると,夫は他の女性に関心を示しました.結局,女性(136)は離婚を選び,息子の養育権を勝ち取りました.その後,20年以上経ってから,二人の共通の知人は次のように語りました:もし彼女が生まれつき,恨みをいつまでも抱き,仕返しをするという性格でなかったなら,離婚せずにすみ,夫婦と子ども達の人生は非常に異なったものになっていただろう,と.(See Todeschi, pp. 54-56.)




恨みを晴らさずにはおかないという,この女性の性質は,ケイシーリーディングのアドバイスにも関わらず,この人生では矯正されなかったようです。おそらく,夫の浮気は一過性のものだったのでしょう。

こうした性質を持っている人は今の時代も決して少なくないでしょう。それを「矯正すべき性格」であると正しく認識している人も
少ないとは言えないでしょう。配偶者の不貞は許しがたい,非常に残念な出来事には違いないのですが,非は常に相手にばかりあるとは限りません。

本当に嘆くべきは,多くの人々が,人間の在り方を正しく認識しきれていない,ということではないでしょうか。尤も,そのために「人格養成学校」として地上人生の存在意義があるのですが。

読みたい本(7)

  千賀一生。『ガイアの法則』ヒカルランド。 いまの時代に読むべき必読書です。 正・続2冊ありますが、1冊目の裏表紙に印刷されている言葉を以下に紹介します: 宇宙に,聖なる16ビートが存在することを告げるガイアの法則— 新型コロナとの驚くべき精緻なる関係性も明らかに! 地球の歳差...