真理のために身を捧げる者は徹底的に試練を味わう必要があるからです.霊の大軍に所属するものはいかなる困難にも耐え,いかなる障害にも対処し,あらゆる問題を征服するだけの強さを身につけなければなりません.
はじめて遭遇した困難であっさりと参ってしまうような人間が霊の道具として役に立つでしょうか.最大の貢献をする道具は浄化の炎で鍛え上げなければなりません.それによって鋼鉄の強さが身につきます.一見ただの挫折のように思えても,実際はみな計画された試練なのです.人を導こうとする者が安逸の生活をむさぼり,試練もなくストレスもなく嵐も困難も体験しないでいては,その後に待ちうける大事業に耐えうる性格も霊力も身につかないでしょう.
『シルバーバーチの霊訓』 第2巻 p. 206.
霊能者やミディアム(霊媒)になる人は予め決まっているといわれます.どんなに霊感が強くても,そうなりたいという思いだけでなれる訳ではないようです.元々霊感が強いという自覚もなく,また霊視・霊聴が利かなくても,そうした役割を担うことが決まっている場合には必ず導きがあって,例えば,大きな苦労,臨死体験等々がきっかけとなって,霊的に覚醒し,自然とそういう方向へ進むようになります.
ただの「きれいごと」として,その上,ある種の優越感さえ伴って,霊的真理を伝えることを「大事業」とは呼ばないでしょう。自ら汗することなく,もしくは,手を汚さずして,大事を成し遂げることなどできるはずがありません。
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