魂が目覚めるまでは往々にして悲しみや病気がお伴をすることになります。絶望のどん底に落ちてはじめて目覚めることもあります。物の世界には真の慰めとなるもの,希望を与えてくれるもの,魂を鼓舞してくれるものが無いことを悟ったときに魂が目を覚まします。長いあいだ眠っていた霊性が目を覚ますのです。 (中略) 人生は精神と身体と霊の相互作用から成り立っています。残念ながら霊の活動が抑えつけられ,本来の属性や才覚や能力がほんのわずかしか顕現されていないケースがあまりに多すぎます。
『シルバーバーチの霊訓』(近藤千雄訳 潮文社)第二巻 p. 47.
目に見えない世界に「気づかせる」または「関心を持たせる」出来事は,おそらく非常に多くの人が体験するでしょう。しかし,そこからさらに,「魂の目覚め」に至るには,人並みの苦労では充分ではありません。
霊性も決め手には違いないでしょうが,谷底に突き落とされ,そこから独力で這い上がったことがなければ,真理を深く理解できるようにはならないのではないでしょうか。シルバーバーチをはじめとする霊訓を何冊読もうと,通信の素晴らしさにどれだけ感動しようと,実体験を伴わない場合には,教科書的な字面だけの理解に終始しはないか,と感じるこの頃です。
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