9/02/2009

外見に関するトラウマの意味

 ・・・顔や外見の美醜というのは,正直なところ,人によってまったく価値観が違うものです.美人かどうか,人それぞれに基準が違います.世間と比べてきれいかどうかを気にするのではなくて,自分のもって生まれた器の中で,それをどう輝かせられるか,ということを考えた方がいいのです.(中略)
 こうした外見的なトラウマを持っている人は,前世では絶世の美女だったりして,浮き名を流していたことがあったりします.華やかな思いも味わったぶん,傲慢になってしまったところもあるのです.たとえば,「今生でとても太っているひとは,人をけなしてきた経験がある」と,リーディングによる予言で有名なエドガー・ケイシーが言っていたのですが,私はそれも一理あると感じています.すべてではないにせよ,前世で人を批判したり,表面的にしか人を判断してこなかった人のたましいが,自分も同じように人からあれこれ言われる状況を選んできて,「人を悪く言うのは良くない」と知る学びがあるのです.たましいは,あえて反対の“役”を選び,違う学びをしようと決め,この現世という“舞台”に生まれてきたということです.
 そう言えば,昔の人は外見が良くないことを悪意なしにズバズバ指摘していました.親でさえ,「お前は器量が良くないから愛嬌は大事にしなさい」と言って子どもを諭していたもの.かと言って,それを聞いた子どもが「私ってそんなに不細工なんだ・・・」と悩むことは少なかったように思います.親が子を本気で想う愛が伝わったから,子どものほうも素直に聞き入れたのでしょう.勉強を必死で頑張ったり,笑顔は欠かさないようにしたりと,その子なりに欠点を補う努力をしたものです.
 不細工だとか背が低いとか,あらゆる外見的なトラウマは,自分でそれを受け入れることができれば気にならなくなるのです.周りからの陰口も許せるようになります.そしてもっと言えば,実は「たったひとりでもあなたを愛してくれる人」に巡り合えたら,あなたのたましいはもっと前向きに変わるでしょう.自分のことを気にしてしまう“たましい”は,それだけ,人から愛されることや誰かから受け入れてもらえることを,強く望んで生まれてきたのです.


江原啓之『トラウマ あなたが生まれてきた理由』 pp. 240-43.


「蓼食う虫も好き好き」という諺のとおり,人の美意識はさまざま.とはいえ,思春期に入ると人は自分の容姿容貌を気にし始め,一旦劣等感を持ってしまうとそれを克服するのにかなり時間がかかるようです.外見に関するコンプレックスが原因で,人間関係にも問題が生じたりして,生きづらくなったりします.そういうときは,容姿に大きな価値を見出す友人等から距離を置くことも一案です.

原因は過去生にあって,人を外見や出身,肩書きや富の多寡といった表面的な理由で裁こうとする,「偏見および差別意識撤廃」のために経験している出来事であることが多いようです.ですから,それ自体は決して楽しい経験ではありませんが,高い視点から俯瞰すると,たましいの成長につながる実に「喜ばしい」体験のひとつだと言えます.

ですが,コンプレックスがトラウマになってしまう根本的な理由は外見が「良くないこと」ではありません.引用の最後にあるように,「無条件に自分が受け入れられ,大切に想ってもらえる」と感じられる体験があれば,自分を自分で受け入れられない,という状態はなくなります.ただ,そのために生身の誰かが絶対に必要か,というと必ずしもそうではないと思います.現実は自分の想いが創り出すということを考えれば,例えば,子どもの頃に両親やおじいさんおばあさんに可愛がられ,愛された記憶を思い出すだけでも,効果は充分に期待できます.

愛や癒しを期待できる生身の人間とすぐに巡り会えない場合は,自分を頼みとする努力も大切です.その自分は,最終的にはたましいの親である神につながっています.


8/20/2009

生まれ変わりを受け入れることの恩恵(2)

 このようないい方をすると,来世に逃避しているように聞こえるかもしれませんが,そのような遠大なビジョンを持つことでかえって現実の生き方に集中することが可能になり,有意義に生きることが可能になるのを私は実感します.自分が獲得した能力や才能は決して失われることがないことを知るなら,たとえ今回の人生では求める才能に恵まれていなくても,その才能の獲得のために一分一秒を無駄にすることなく努力することが可能になります.今回の人生で体力に恵まれなかったと思うなら,いまからコツコツと体力増強に励み,来世において望む体力を獲得する準備をすることができます.あるいは次回の転生ではピアノの才能を獲得したいと思うのであれば,今回の人生で,ピアノの基礎練習に励むことができます.そして今の人生における進歩がどれほど遅々としているように見えても,私たちは将来において必ず才能が開くことを確信するがゆえに,それに挫けることがありません.
 実際,ケイシーはある老婦人に対して,残り少ない人生を使って小説を書くことを学ぶように勧めたことがあります.彼女の場合,その努力が今回の人生で実を結び,有名な作家になることは明らかに不可能な話ですが,ケイシーは次の人生を視野に入れて,彼女にその方面での才能を開花させるように指導したのです.なんと遠大な計画ではありませんか.
 私たちも同じような姿勢で人生に臨むことができるのです.昔聞いた話ですが,あるお寺の管長が,いよいよ老境に入り,残りわずかの人生を残すだけになった時,突然,英語の勉強を始められたというのです.驚いたお弟子さんたちがその理由を尋ねたところ,管長はこともなく,次の人生では英語をマスターしたからだ,と答えられたということです.輪廻を確信する人の,余裕と力強さが感じられます.そしてケイシーのリーディングに従うかぎり,この管長の確信は正しいものであり,私たちもまた最後の瞬間まで有意義に生きられるのです


光田秀 『眠れる予言者エドガー・ケイシー』 pp. 312-3.



過去生の負のカルマを解消するために,例えば体力に劣る,スポーツが苦手など足りない部分を持つ場合も多くあります.

「六十の手習い」と言う場合,成果は期待しない,というよりできないから,老後の余暇を楽しむ手段の一つとしてのんびりやろう,といった消極的なニュアンスが感じられます。が,真実は違うようです。晩学には,もう少し積極的な姿勢で臨む方が良さそうです。

今生のみならず,次の再生がどのような目的でなされるかも,大まかですが決まっていると言われます。たましいは永遠であり,今生で遣り残したこと・遂げられなかったことは後の人生で再挑戦の機会がありますが,たましいの再生を本当に長いスパンで捉えることができるようになると,一度限りの「いま」を精一杯生きよう,悔いの残らぬよう最善を尽くそう,と自然と思えるようになるのかもしれないです。

8/12/2009

生まれ変わりを受け入れることの恩恵(1)

 まず第一にいえるのは,輪廻転生を受け入れることで「死」に対する恐怖を克服することが可能になる事です.現代に生きる私たちは常に死の不安を持っています.死によってすべてが変わると考えるかぎり,私たちの人生の価値は,他ならぬ私たち本人にとって無意味なものになってしまいます.これほど苦痛で,また生きる希望を喪失させられるものはありません.しかし,人間の本性を永遠不滅の霊的存在として受け入れるなら,死の恐怖から解放され,人生に対して永続的な価値を見出すことが可能になります
 また,人生が一度きりでないということを受け入れると,人生に対して精神的な余裕が出てきます.人生であくせくすることがなくなります.無用の焦りから解放されます.しかしながら,それは怠惰な人生を送ることを決して意味しません.むしろ,人生の意味を深く考えるようになり,大切に,そして充実させて生きようと努力するようになります.人生に対する精神的な余裕がある分,人生をエンジョイしながら生きることが出来るようになります.
 三番目に私が考えることは,人生を最後の瞬間まで有意義に生きる勇気が得られることです.私の場合,だいたい人生をプラス・マイナス2000年くらいのオーダーで考えています.過去2000年にわたる数回分の過去生をどのように生きるかを考えます.自分の長所や短所,才能や弱点を考えれば,おおよその前世の様子は見当が付きます.そしてこれから先どのような人間になりたいと思っているのかを考え,そのためには今回の人生をどのように生きるべきかを考えます


 光田 秀 『眠れる預言者エドガー・ケイシー』 pp. 311-12.


生まれ変わりを受け入れることの効用は,人により様々に異なるとも思います.

あくまでも個人的な経験から言えば,人間は,表面的な要素-見た目の良し悪し,出身(家柄),学歴や肩書きの「世間的」評価,収入の多寡,性別,宗教の有無など-によって簡単に定義されてしまう存在ではない,ということがよくわかります。最も大切なのは,このようないわば「飾り」のような部分を取り払って最後に残る部分,一番根本的な核の自分(魂)なのだ,ということが少しずつわかります。とはいえ,物質世界に生きている以上,その束縛を完全に超越することは難しく,その必要があるとも思えません.

そして,誰しもが,それぞれの魂の目的遂行のために,様々な楽しみ・苦しみを通して「学びの旅を続ける」同士なのだ,ということも理解されるかと思います。それによって,自他共に許容しやすくなる可能性はあるでしょう。学びの途上にある以上,間違いを犯すのも当然,という認識が深まるかもしれないです。私はある時期,ある国へ行くのに,アムステルダム経由のコースを取っていました.スキポール空港のラウンジで空き時間を過ごしているとき,人種も年齢もさまざまな旅人たちが,様々な荷物や連れと共に,文字通り「行き交う」場面を何度も目にしました.その光景を見るたびに,まさしく人生は「旅」であり,背負う荷物や同行者や旅行の目的・目的地は異れど,旅人であるという点では全く同じだと,感慨深く思ったことがあります.

過去生リーディングにより自分の過去生を知ることを許された場合には,つぎのようなメリットもあるかと思います.今生の自分とは別の個性,違うの面を生きていた「別の性格の自分」というものに触れる,つまり,顕現していない,潜在的な自己の人格を知ると,自己認識が新たになり,狭い自己認識から脱することができます。それによって自信を得る場合もあるでしょう.例えば,今生では忍耐と寛容を学ぶプログラムを組んで,短気で批判的な性格を携えて生まれてきたとします。せっかちさゆえに問題を必要以上に大きくしたり,批判的なために人と衝突することが多く,その結果人間不信に陥りがちという状況があったとします。こうした状況下で,しかし,過去生では慈悲深い性質を持ち,奉仕の人生を送ったこともあったと知れば,現在の欠点のみを見て自己否定し,自己嫌悪に陥ることが減るでしょう。今回こういう性格であることにも意味があり,他方では慈悲深さという素晴らしい面を持っていると知れば,その良さを発揮するように努め,人を許す方向にベクトルを切り替えるなど,余裕を持って課題に取り組むことができるようになるかもしれません。(あくまでも一つの可能性です。)

特定の過去生を知ることで,その時代からひきずってきた否定的な感情を解放し,癒しが起こることがあります。その結果,気持ちがすっきりしたり,体の症状が,場合によっては,劇的に改善するということもあります.また,悩んでいる人間関係改善のヒントを得ることもあるでしょう。


いずれにせよ,知りえた過去生を,自分の成長のために,建設的な方向に活かすことが最も重要ではないでしょうか。



8/05/2009

Your soul needs the tears

"Your soul needs the tears.  Think of a flower; it cannot bloom and it cannot survive without rain.  It cannot bloom out into its full beauty without the sun.  So think, if you can, of that divine part of you in your earthly body and when you have tragedy and tears, think of them as the rain falling to feed it, and then when the joyous times come, when something beautiful happens and your heart is full of joy, then that is the sun that is nurturing that fragile flower."

「あなたの魂には涙が必要なのです.花を考えてごらんなさい.花は雨が降らないと咲くことも生き続けることもできません.太陽がなければ美しく咲き誇ることはできません.あなたの地上の体の中にある,神聖な部分も同じだと思いなさい.とても悲しい出来事があって涙を流す時,雨が花に降り注いで魂に糧を与えているのだと考えなさい.それから,楽しい時が訪れ,素晴らしいことが起こって心が喜びで満たされる時には,その喜びを,か弱い花を慈しみ育てる太陽だと思いなさい.」

 Doris Stokes.  Voices.  p. 221.



ドリス・ストークス氏は,学生時代にお父さんを病気で亡くし,また,結婚してまもなく授かった息子のJohn Michael も非常に幼くして,これも病気で亡くしています.その後何十年も経ったある日,彼女(の魂)は寝ている間に幽界(現界と霊界の中間地点)に赴き,成長していまや青年となったジョン・マイケルと,元気で若がえった両親と再会します.そして,お母さんのあちらでの暮らしぶりがこの世にいたときとあまり変わっていないと知りました.また,生前したくてもできなかった作曲に勤しむ青年の姿などにも触れます.さらに,事故等で突然この世を去り,意識の移行がスムーズに行われなかった魂をケアするための病院,多くの人が想念のみによって(つまり本や言葉は使わないで)学んでいる学校など,いろいろな場所を見学して,様々な人(というかたましい,スピリット)に出会います.その中に一人の老賢人がありました.引用は彼から貰ったメッセージの一部です.

魂が地上で学びを得て成長するためには,苦しみと楽しみの両方が必要,という深遠な真理を,人を花に喩えて簡潔に,わかりやすく説明している見事な一節です.


シルバーバーチ 「2 学びは対照の中に」 も参照ください.



7/29/2009

守護霊とは

 守護霊とは,現界を生きるたましいを常に見守り続ける高級霊のことをいいますが,再生を果たした自分と,それを見守る守護霊は,同じグループ・ソウルの一員です.ですから,守護霊は,二人羽織のように,自分が現界で生きているかのような気持ちで,たましいの旅路を見守っているわけです.
 守護霊は高級霊ではありますが,それは霊界にいるからで,実は現界に再生してきた私たちと同じ人格です.
 霊的世界にいれば,真理のすべてがわかるので,みんな善人になれます.いい面だけしか表に出てきません.現界に降りてくると,悪い面が表に出やすくなります.そういう違いがあるだけで,同じグループ・ソウルなのですから,守護霊と私たちは,基本的に同じ人格なのです. 守護霊は,霊的世界にいる真理に目覚めた視点から,この現界をどう生きることが霊格の向上につながるのか,ということを常に指導し,見守ってくれています.それが守護霊という存在なのです.


江原啓之 『天国への手紙』 pp. 78-9.



守護霊の中でも「主護霊」と呼ばれる中心的存在は,地上の再生人生全てを通して共に歩む一体の高級霊を指します.女性には女性の,男性には男性の護りがついているようです.尤も,性別は人間のように絶対的なものではありませんが.400~700年前に他界した先祖の霊が多いとのこと(江原啓之『ひとはなぜ生まれいかに生きるのか』 p.111).また,自らの過去生のスピリットが指導することもあるそうです.

守護霊(または背後霊)にはいろいろな役目があります.例えば,指導霊は,仕事や趣味に関する導きを与える存在で,複数の仕事で活躍する人にはそれだけ多彩な指導霊が協力しているそうです.大抵は同じ職業に就いたことのある霊がつきます.指導霊は主護霊と異なり,途中で交替することもあります.私たちが上昇した場合や,逆に下降した場合にも交替します.地上での成功の度合いには指導霊が影響(「決定」ではない)を与えています.

補助霊は,比較的最近他界した身内であることが多く,祖父母や親,親しかった知人などです.リーディングで,亡くなった身内などから生活に関する具体的なメッセージを貰うことが多いのは,地上を離れてあまり時間が経っておらず,高級霊に比べて,この世の低い波長に同調しやすいためだとされています.通常,高級霊であるほど,具体的な細かいメッセージは送って来ません.

補助霊は類魂(グループ・ソウル)とは限りません.また,指導霊も同様で,同じグループから来ているとは限らないようです.

類魂は1つの本体と5つの類魂の,合計6つのたましいから形成される,という説があります.その説によれば,5つの類魂が交替で地上に再生し,再生にあたっては,残り4体の類魂のうち,1体が主護霊になるとされます.(6という数字は信憑性が高そうです.)

人霊(かつて地上人生を経験したことのある魂)以外にも,自然霊のサポートが必ずあります.これを支配霊と位置づけ,龍神霊系,天狗霊系,稲荷霊系の3つに分類する方もいます(『ひとはなぜ生まれいかに生きるのか』 を参照).また,この3つに弁天様(芸事を司り,水の神様でもある)を付け加える方もいます.ついている霊の個性が,守る人間の個性に強く反映されることが往々にしてあります.

具体例を挙げると,私の場合,生業に関して,西洋人風の男女(女性は平安時代の文学者という指摘もあり)の研究者から指導を受けています.苦労の末,彼(ら)と同じ学位を取ることができましたが,その際も彼らの助けが大いにあったようです.将来的にスピリチュアルな活動にも携わる関係上,モーゼのような(とも,お茶・お花の先生風にみえるとも,ミディアムにより描写が異なりますが)男性,平安時代の巫女,ネイティブ・アメリカン,侍など複数の指導霊がこれに加わります.また,十余年前に他界した母(や他の家族)が補助霊として守ってくれています.さらに,指導霊でしょうか,健康管理からスピリチュアルな面に至る広範囲において,医師が絶えず導いてくださっています(学生時代から夢によく登場なさる).主護霊としては,西洋人のお祖母さん(ヨーロッパで過ごしたある過去生での先祖にあたるらしい)がいらっしゃるようです.支配霊は龍神だと最近知りました.たしかに,自他共に厳しいところがあります.できて当然,できないのがだめ,という風に考えやすいです.その支配霊の関連か,自然霊では火の神様(としかわからない)がついていると言われたこともあります.一時期,引っ越す先々で,住んで2,3年くらい経つと,近隣の古い建物が取り壊されては,マンション群やら建売住宅が次々と新築される,そして工事が終了してしばらくすると再び別の土地へ引っ越す,ということがありました.これには火の神様が関係していたらしく,土地の浄化が行われていたのではないか,とのこと(霊媒S氏は,土地の神様が集まってくる,と言われた).海水浴には魅力を感じず,森林浴の方が好きなのもついている自然霊の影響なのか.さらに,先祖がらみで観音様の護りがある,といわれたこともあります.観音様も自然霊(高級自然霊の補助霊,眷属)です.

7/04/2009

宗教を超える

 世界中には,さまざまな宗教があります.違う宗教を信じていれば,死後,たましいは違うところに行くのでしょうか.そうではありません.死後の世界はひとつです.仏教が説く死後の世界しかなければ,キリスト教徒やイスラム教徒が行くべきところはなくなってしまいます.そんなことはあるはずがないのです.
 
どの宗教を信じていようが,帰る世界はひとつです.
 宗教の開祖は,ある意味では霊能力者だったのでは?と私は思っています.それぞれが見た死後の世界,生命の成り立ち,生きる意味を,それぞれの表現方法で語ったものが,宗教の教えなのだと思います.
 あの世を「地球」にたとえれば,ある宗教はアメリカ大陸のあの世だといい,別の宗教では中国大陸をあの世だといっているのです.
 現世にいる間,何らかの宗教を信じ,それが生きる力になることもあるでしょう.けれど,霊的真理からいえば,特定の宗教に固執しないことがもっとも幸せだといえます.
 
宗教を信じてはいけない,ということではありません.けれど,常に他の考え方も受け入れられる柔軟性をもっていないと,ほかのものが見えなくなってしまうのです.
 アメリカがすべてだと思っていると,ほかの国の存在が目に入らないので,ほかの国へ行けなくなるでしょう.それと同じように,ひとつの宗教に固執していると,霊的な真理に対して目を塞いでしまうので,浄化の妨げになることが多いのです.
 (中略) ひとつの考えに固執しない柔軟な心をもっていれば,真実はやがて理解できるのですから.


江原啓之『天国への手紙』 pp. 92-3.


宗教は,それが根付くべき場所や時代背景に合わせて,そこに暮らす人々が受け入れやすい形で地上にもたらされています.宗教を比較すると相違点も多いかもしれませんが,核になる教えは同じはずです.すべて霊界から地上にもたらされたものだからです.

そもそもひとつの宗教の信者であるには,その教えを,ある程度「盲目的に」受け入れ,信じ,従う必要があります.なぜそうなのかよくは理解できない部分もあるが,そう言われているからとりあえずそう信じよう,信じなければならない,と.

しかし,真理とは,本来,万人に理解できるものであり,決してとらえどころのない難解なものではありません.国籍,民族,学歴や教養の如何に関わらず,自分の成長段階に応じた教えであれば,無理なくすっと受け入れられるようなものです.ただひたすら信じるしかない類いのものではありません.

かつて,アメリカにエドガー・ケイシーが現れ,数々のフィジカル・リーディング,ライフ・リーディングを通して,ユダヤ教-キリスト教に色づけされた教えがもたらされたことも必然だったでしょう.同時期に,日本にエドガー・ケイシーが現れても影響力はなかったでしょう.同様に,日本のような,特定の宗教を信じる人口が少ない国に,いまの時代(経済成長が極まり,物質主義的な人生観が浸透し,人々のモラルが失われ,人心が著しく乱れている時代),スピリチュアルな教えがさまざまな霊能者,伝道者,メディアを通じてもたらされていることも,ゆえあることなのです.

6/24/2009

欲望の紐

人間は死後に自分を待っている永遠の観点から生きなければならない.従って,物質的な享楽への執着から離れる必要がある.食事は活力を得るためであるし,贅沢は,社会的地位に見合った程度にとどめるえきなのだ.生まれつき備わっている嗜好や傾向性も,理性によって制御されなければならない.そうでなければ,浄化されるどころか,ますます物質的になってしまうからだ.欲望は紐のように人間を締めつけるものだ.欲望をつのらせて,その紐をさらにきつく締めてはいけない.

カルデック 『天国と地獄 II』 p. 103.


原油価格の高騰による食料品等の物価上昇や,金融危機などによる経済悪化のため,企業でも家庭でもムダをなくし,消費を抑えようとする動きが出てきたことは,本来の視点から見れば,むしろ良いことです. 日本は戦後,短期間で急速に経済発展を遂げ,生活が豊かになって,物質的・唯物的な生き方に傾き過ぎてしまいました.地球温暖化もそのひとつの帰結でしょう.今の,物質的に行き過ぎた生き方を改めなさい,という呼びかけが,地球のあらゆる場所に届いているように感じられます. できるところから,もう少しだけ簡素な生活へと改めていきましょう.
 

読みたい本(7)

  千賀一生。『ガイアの法則』ヒカルランド。 いまの時代に読むべき必読書です。 正・続2冊ありますが、1冊目の裏表紙に印刷されている言葉を以下に紹介します: 宇宙に,聖なる16ビートが存在することを告げるガイアの法則— 新型コロナとの驚くべき精緻なる関係性も明らかに! 地球の歳差...