(16) Margaret Fishback Powers (1993). Footprints. (Michigan: Zondervan, 2002)
スピリチュアル・カテゴリーの記事でも紹介した,有名な「あしあと」の詩が生まれた背景などが,著者の半生とともに綴られています.
ある日,カナダに暮らすPowersさん一家は,教会学校の子ども達を率いて氷河に出かける.そこで,娘のPaula が足を滑らせて滝つぼへ落下.夫のPaul は心臓発作を起こして倒れ,著者のMargaret さんも氷河を横切って渡る途中に骨折するなど,家族全員が怪我や病に倒れる.が,要所要所で専門の看護士等が待機するといった不思議な幸運に恵まれ,全員が一命を取り留める.心臓発作で倒れた夫は,病床で看護士から一篇の詩,"Footprints" を読み聞かせられる.作者不明というその詩は,実は彼の妻 Margaret が20年前に書いたものだった….
第2章以下では,夫妻が出会って,結婚して家庭を築き,経済的な苦労に見舞われたり,"Footprints" を含む自作の詩の著作権を侵害される事件に翻弄されるといった,山あり谷ありの人生が描かれています.著作権侵害によって,Margaret さんは悔しさや悲しみに満ちた苦悶の数年間を送りますが,最終的には訴訟を起こさずに円満解決することとなり,"Footprints" が彼女の詩として公表されるに至りました.夫妻のキリスト教信仰に貫かれ,支えられた愛と感謝の半生は感動的です.
英語も比較的平易で,ページ数も少ない本です.原書で読んで見たい一冊です.
3/08/2011
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