けれども,出来事の本当の意味は,地層のようにいろいろなレベルがいく層にも重なっています.その意味の地層の最も深いところには,私たちに自業(じごう)を呼びかける「もう一つの意図」が必ず隠されています.仕事上の取引の問題という見えがかりの奥に,過去生の「志半ば」の成就が呼びかけられているかもしれない.嫁と姑という出会いの中に,絆を再結せよとの呼びかけが届いているのかもしれないのです.もちろん,些事にわたるまで,呼びかけは何かとこだわることではありません.呼びかけは単に分析してもわかるものではなく,魂の感覚が目覚めていけば,直感的に感じられてくるものなのです.また,降りかかった出来事に真摯に応えていくなら,それと気づかなくても,呼びかけを受けとめているのです.
高橋佳子 『人間の絆 基盤編』 pp. 218-9.
著者の高橋佳子氏(宗教家)は,優れた人格と卓越した霊能で知られた高橋信次氏の長女であり,GLAの第二代代表です.GLAの教えや,その徹底した内省主義は,スピリチュアリズムとも通じる点が非常に多いといえます.
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