3/29/2011

Let It Shine ~輝く空へ~

いLet It Shine~輝く空へ~

作詞: B&C factory 作曲: 松本俊明 編曲: 中村タイチ 唄 パク・ヨンハ

輝く空の向こうは どこまで広がるのかな
いまは まだここからは 遠くまで見えないけど
踏み出せば動き出すよ 恐がらなくてもいいよ
今だから 出来ること 小さくても 明日は変わってく


時は巡り巡って僕はここまで来た
繰り返す出会いとさよなら
眠れない夜重ね探してきたものは
少しだけの安らぎと温もり


迷ってた 震えてた
流れるときの中で
溢れ出た涙だけ知っていたんだ
"僕はここにいる"


輝きだした空から 少し勇気をもらったよ
今はまだ ひとりでは 寂しいときもあるけど
踏み出す事に怯えた昨日を乗り越えたから
少しだけ 少しだけ 近づけたかな まだ見ぬ明日へ


まだ知らない世界が待っている
悲しみ乗り越えてゆくよ


輝く空の向こうは どこまで広がるのかな
いまは まだここからは 遠くまで見えないけど
踏み出せば動き出すよ 怖がらなくてもいいよ
今だから出来ること 小さくても 明日は変わってく
新しい明日へ
新しい場所へ




昨年末にリリースされた曲です.ファンの方からのリクエストもあり,また,ひとはこの世を去ったあとどこへ向かうのかについて知る上でも意義があるので取り上げてみたいと思います.

既にレコーディング済みだったこの未発表曲が昨年末というタイミングでリリースされたことも偶然ではなく,意味のある事でしょう. 

パク・ヨンハさんが帰幽されて早いもので8ヶ月が経ちました.パクさんを大きな心の支えにされていたファンの方々(ならびにご遺族・ご友人)にとって,これまでの半年余りは試練の時間だったかもしれません.いまなお現実を受け止めきれずに悲しみをひきずっている方もいらっしゃるかもしれません.もっと活躍する姿を見たかった,という思いもあるでしょう.あの世への帰り方がどうしても納得いかない,という方もいらっしゃるかもしれません.しかし,基本的に,そういう思いは,ヨンハさんが地上にいないという事実から生じているもので,あくまでもこちら側の都合によるものといえるでしょう.ヨンハさん(の成長)にとって何がベストか,ということは本人(のたましい)にしかわかりません.人はだれでも,遅かれ早かれ,地上を離れることになっていて,そのタイミングや帰り方も大抵決まっています.(ヨンハさんは,自然死ではありませんでしたが,自ら寿命を縮めたというよりも,寿命だったのではないかと考えられます.)若くしてこの世を去ることは,決して不幸ではないし,天罰でもないことを理解するためには,次の真実を知ることが必要になります.

私たちが,いま地上で,肉体を持ち,人間でいるということ-これは,実は「異例のこと」だ,ということです.即ち,肉体を持たない,光,たましいの状態こそが,私たち本来の姿なのです.地上は学校とか,修行場とも呼ばれます.生きている間に考えたり,感じたりしているのは,「脳」ではありません.それは,脳や他の臓器を働かせているのと同じエネルギー,つまり,たましいです.たましいが肉体とつながっているので,身体が機能するのであって,「心臓が動いているから」生きているのではないのです.私たちの肉体(という1つの物質エネルギー)は非常に重く,とても不自由なものです.もちろん,「受け難き人身を得て」という表現が示すように,地上に人間として降りるということだけで,非常に願ってもない好機なのですが,肉体をまとって"人間をする"ということは,本来の状態とは異なり,重苦しく大変厄介な状況でもあります(こちらの記事をご覧ください).それは次のような喩えで表されます:

「・・・ちょうど海中に潜っているダイバーが海上から送られる空気で生命を維持するように,私たちを支えています.自由で広大な海上からの光が届かぬ海底は薄暗く,水という鈍重な要素のために動きが重々しくなります・・・.」 

(G.V. オーエン著,近藤千雄訳 『霊界通信 ベールの彼方の生活(三) 「天界の政庁」篇 p. 33.)

薄暗い海底で,重たい潜水服を着て,船上からかすかに受信できる情報を頼りに宝探しをするのが,この世で生きる,ということです.とすれば,死とは,その暗い海底から,太陽の光溢れる水面の上で待機する船へ戻ることです.重くて不自由な潜水服を脱ぎ捨て,本来の軽やかな状態になる,というわけです.ですから,ある意味では,潜水時間が長い方が大変で,短い方がラクかもしれません.

心霊研究的には,過ぎた時間等々を考えると,ヨンハさんはいま,いわゆる「幽界」にいるものと推察されます.4次元の世界です.幽界にも幅があり,幽現界に近い低い層から霊界に近い高い層まであります.心境が高くなれば,当然霊界へ近づきます.現世的な気持ちがいつまでも抜けないと,周囲は明るい世界になりません.いま,ヨンハさんはどのあたりにいるでしょうか.幽界最上部のサマーランドにかなり近づいているかもしれません.サマーランドとは非常に明るく,美しい場所で,そこを天国だと勘違いする人も多いとか(詳しくは,例えば,江原氏の『天国への手紙』を参照下さい).サマーランドでしばらく過ごしたのちに,第二の死を経て「霊界」入りとなります.霊界(5次元の世界)へは幽体を脱ぎ捨てて入ることになり,更に一段高い心境になるわけですが,その際,意識が薄れる,というか,いわゆる眠るような状態になるようです.地上から幽(現)界へは肉体だけを脱ぎ捨てて入りますが,幽界から霊界へ移行する場合には,さらに幽体をも脱ぎ捨て,霊体のみになります.いずれにしても,次元をまたぐときは,眠るような感覚に陥るとのことです.

地上を離れたのちに到達すべき目標地点は霊界であって,そこで各自の仲間であるグループ・ソウルと再会・融合するといわれています.そして,地上での学びをみなで分かちあい,今後の進むべき方向性(地上に再生するのかしないのか)など諸々の事柄を協議するようです.通常は,幽界の最上部に到達するだけで相当な時間を要するらしいです.個人差はありますが,十年単位の時間を要するケースも決して稀ではありません.ヨンハさんのたましいは浄化度がかなり高いので,そう遠くない将来にサマーランドに到着されることでしょう.

さて,海底から船上へ戻って,明るい日差しの下で,パク・ヨンハさんはどのように日々を過ごしているのでしょうか.どうやら幽界ではひとりで修行中のようです.「まだひとりでは寂しいこともある」ようですが,周りには光があり,「輝きだした空から少し勇気をもらった」ということです.とはいえ,いまの場所がどこまで広がっているのか,まだ「遠くまで見えない」らしく,「知らない世界」に少し不安なども感じることがあるようですが,その不安も「乗り越え」れば,今後もさらに明るい世界へと向けて修行が順調に進むことでしょう.修行の中で人生を振り返ることもあるようです.地上では多くの人々との出会いと別れがあって(「繰り返す出会いとさよなら」),芸能界で活動するようになってからは,いろいろな苦労があり悲しいことも多く経験して(「迷ってた 震えてた 溢れ出る涙だけ知っていたんだ」),ずっと不眠に悩まされる日々でしたが,そういう中で得たものは,実は,「少しだけの安らぎと温もり」だった,と思っています.それは,ファンの方々の応援や愛が足りなかった,ということでは決してありません.いまの彼の境地が,地上にいた頃とは比べものにならないほど光と安らぎと愛に溢れるものになった,という意味なのです.そう理解したのは,「踏み出すことに怯えた昨日を乗り越えた」からです.

そして,肉体がなくなっても自分の存在,意識はなくならないと悟り,"僕はここにいる" と皆さんに語りかけています.(「ここ」が示す,どこかわからない場所にいる,というよりは,自分の意識,つまり本質は生き続けており,いまなお存在している,という意味ではないかと思います.)

ですから,ファンの皆さんにも,「今だからできること」がどんなに「小さくても」,それをぜひやってもらいたいと思っています.現在が未来をつくります.いまを生きることで「明日は変わって」いきます.確実にいえることは,ヨンハさんはとても前向きなたましいの方で,その性質のまま,いまも前進を続けている,ということです.そして,光の世界で修行の日々を送りながら,皆さんにも「新しい明日へ,新しい場所へ」と進んで貰いたいと願っているのです.

一歩を踏み出すかどうかは皆さん次第です.少なくとも,ヨンハさんは一歩踏み出すことを望んでいると思います. 

3/25/2011

この世に生きること

 古代人は,現代人がほんの最近知りはじめたばかりのこと,つまり人生と人生のあいだにある中間世こそが私たちが本来帰っていく故郷であり,そこから私たちは肉体にやどる困難な旅にあえて出てきたのだ,と知っていた.マンリー・P・ホールは『死から再生へ』のなかで,肉体をまとって生まれてくるときの経験を,潜水夫が重たい潜水服を着て,いま味わっている気持ちのいい光やさわやかな空気をあとに,これから命綱をたよりに海底へと降りていくのにたとえている.

 「重たい潜水服は肉体で,海はいのちの海である.生まれるとき人は潜水服を身につけるが,その霊はつねに命綱で上方の光へとつながっている.人間は隠された叡智という財宝をみつけるために悲しみと滅びの海の深みへと降りていく.なぜならば経験と理解はひじょうに高価な真珠であり,それを手に入れるため,人はすべてのことに耐えねばならないからである.宝が発見されるか仕事を終える時がくれば,彼はふたたび船に引き上げられ,重い装備をはずし,新鮮な空気を吸ってまた自由を満喫する.賢人たちは,我々が“生”と呼ぶこのできごとが海底へのほんの一度の往復にすぎず,われわれがすでに何度も下降したことがあり,また財宝を発見するまでこれから何度も潜らねばならないことを知っている.」

J. L. ホイットン他著 片桐すみ子訳『輪廻転生 驚くべき現代の神話』 pp. 26-7.

★マンリー・P・ホール 神秘哲学の学者・著述家.1943年アメリカのロサンゼルスに哲学探究協会を設立.数万冊の神秘学関係の書物が蒐集されたこの協会の図書館は一般に公開されている.その膨大な文献をもとに書かれた著作は小冊子をいれて二百冊におよび,東西の神秘学の真髄を世に伝えた.(訳注 p. 259)



薄暗い海底での生活が思いのほか快適だと,自分が宝探しのために潜水していることすら忘れてしまいがちになるでしょう.その状態で海の上へ引き揚げられると,混乱が生じたり,事態をなかなか呑み込めないという状況に陥り,光の世界に慣れるのにさらに長い時間を要することになります.

なかなか難しいことではありますが,「いま自分は,実は,海底にいて,宝探しをしている最中なのだ」,と意識して生きることが大切になります.

3/24/2011

出来事の意味

私たちはどうしても,日常生活の中で,「見えがかり」や「いきさつ」といった表面的な事情だけで,ものごとをとらえてしまう習慣がついています.これは仕事上の出会い,これは子どもの受験の相談,これは親戚関係,これは夫婦の不調和・・・といったように,いきさつ上の意味だけが大きくクローズアップして見えてしまうのです.
 
けれども,出来事の本当の意味は,地層のようにいろいろなレベルがいく層にも重なっていますその意味の地層の最も深いところには,私たちに自業(じごう)を呼びかける「もう一つの意図」が必ず隠されています仕事上の取引の問題という見えがかりの奥に,過去生の「志半ば」の成就が呼びかけられているかもしれない.嫁と姑という出会いの中に,絆を再結せよとの呼びかけが届いているのかもしれないのです.もちろん,些事にわたるまで,呼びかけは何かとこだわることではありません.呼びかけは単に分析してもわかるものではなく,魂の感覚が目覚めていけば,直感的に感じられてくるものなのです.また,降りかかった出来事に真摯に応えていくなら,それと気づかなくても,呼びかけを受けとめているのです.
  


高橋佳子 『人間の絆 基盤編』 pp. 218-9.



著者の高橋佳子氏(宗教家)は,優れた人格と卓越した霊能で知られた高橋信次氏の長女であり,GLAの第二代代表です.GLAの教えや,その徹底した内省主義は,スピリチュアリズムとも通じる点が非常に多いといえます.



71 笑顔を忘れないで

笑顔のあるところに大霊の働きがあるのです.悩みの中にあっても笑いを失ってはいけません.それができるようになれば何事も必ず解決します.このことは私が永いあいだ繰り返し申し上げてきたことです.俗世のことに悩まされて笑顔を忘れるようでは,まだまだ真理を悟ったとはいえません.

『シルバーバーチの霊訓』 第12巻 p. 159.



「笑う門には福来る」といったところでしょうか.

苦しいときはなかなか笑えません。しかし,苦しいときには,笑いが救いになります.ひとりで笑えないときは,お笑い番組やコメディー映画などを見ましょう.

笑いは,必要以上の深刻さから抜け出すのを助けてくれ,背後からの援助を受けやすくします.この意味で,芸人さんや俳優さん方は非常に大きな役割を果たしていると言えると思います.

3/22/2011

35 シンプルに暮らす

一般的に言って人間は肉体のことはおろそかにしていません.むしろ甘やかしすぎです.必要以上のものを与えています.あなた方が文明と呼んでいるものが不必要な用事を増やし,それに対応するためにまた新たな慣習的義務を背負い込むという愚を重ねております.肉体にとってなくてはならぬものといえば光と空気と食べものと運動と住居くらいのものです.衣服もそんなにあれこれと必要なものではありません.慣習上,必需品となっているだけです.

『シルバーバーチの霊訓 第六巻』  pp. 203-4.

15 地上世界とは

地上世界はある人にとっては託児所であり,ある人にとっては学校であり,ある人にとってはトレーニングセンターです.いろいろな事態に直面し,それを克服しようと四苦八苦するところに意義があるのです.  



『シルバーバーチの新たなる啓示-スピリチュアルな言葉が教える“生きること”の意味』 p. 69.



霊的な進化の度合いは人によって異なります.あまり進化していない人々にとっては「託児所」であり,かなり進化を遂げた人々にとっては更なる向上を目指して特訓に励む「トレーニングセンター」になるでしょう. 

しかし,「学びの場」であるという点は,万人に共通しています.

7 日向は日陰があればこそ

困難,障害,不利な条件-これらはみな魂の試練なのです.それを一つ克服した時,魂はいっそう充実して向上して,一段と強くそして純粋になってまいります. いったい無限の可能性を秘めた魂の潜在力が困難も苦痛もなく,陰もなく悲しみもなく,苦難も悲劇も体験せずに発揮されると思われますか.もちろん思われないでしょう. 人生のよろこび,楽しい笑いの味は,人生の辛酸をなめつくして始めて分かります.なぜなら,深く沈んだだけ,それだけ高く上がれるからです地上生活の陰を体験するほど,それだけ日向のよろこびを味わうことができます 

『シルバーバーチの霊訓』 第4巻 p. 42.





いま辛い思いをしている人々にとって,このことばは大いなる励ましとなることでしょう.

今後,試練に直面する人々は,このことばを思い出して勇気を得ることでしょう.

そして,すでに困難を克服して一息ついた人々は,このことばによって自信と確信を得ることでしょう.


2 学びは対照の中に

教訓を学ぶ道はいろいろありますが,最高の教訓の中には痛みと苦しみと困難の中でしか得られないものがあります.それが病気という形で現れることもあるわけです.人生は光と陰のくり返しです.片方だけの単調なものではありません.喜びと悲しみ,健康と病気,晴天と嵐,調和と混乱,こうした対照的な体験の中でこそ進歩が得られるのです.

『シルバーバーチの霊訓』  9: 214.



「禍福はあざなえる縄のごとし」という諺があります. 辛い時期と比較的楽しい時期とは,ほぼ交互にやってきます.

苦労続きだと卑屈になるかもしれません.が,順風満帆な日々ばかりでも,驕り高ぶって人格が堕落してしまいます.両方あるのが良いのです.

68 陰の時代は避けられない

人間は地上生活の間に何度か暗い陰の時代を送らねばならないようになっているのです.その陰の中に入ったら,それは人生の一部であって全部ではないことを自分に言い聞かせなさい.陰は太陽の光があるからこそできるのです.あなたの目には見えなくても太陽は輝いているのです.

『シルバーバーチの霊訓』 第12巻 p. 167.

3/21/2011

困難への対処法(1)-先が見えないとき

「困難」とか「苦労」というと,経験したくない,または避けたいといった否定的なイメージがあります.が,「人生山あり谷あり」,「禍福はあざなえる縄のごとし」といった諺もあるように,基本的に人生に困難はつきもの.それどころか,「若いときの苦労は買ってでもしろ」と言われるように,私たちの「ほんとうの成長」につながる,大変ありがたいものなのです.ですから,苦しみや困難を否定的に見ず,むしろ「飛躍のチャンス」と捉えて,できることからひとつずつ取り組んでいくのが真理に沿った対処法だといえます.

一口に,苦労,困難といっても様々で,自然災害から,病いの苦しみ,お金の苦労,精神的な苦労など,その種類はひとの数だけあるでしょう.そして,苦しみの真っ只中では,「五里霧中」という言葉通り,希望が全く持てなくなってしまいやすいです.そういう状況において未来のことを考えはじめると,限りなく不安になります.光の応援を受け続けるためにも,不安の想いは手放すのがよいのです.そうはいっても,不安は止められない,という時の処方箋として今回の提案は: 


今日一日無事に過ごすことだけを考える


です.言い換えれば,「短いスパンで達成できる,小さな目標をたてて実行する」ということです.達成感はモチベーションを高めて,パワーの源になります.「無事に」を「楽しく」に置き換えることができればもっとよいでしょう.「いま」を生きる,ということです.そして,心配は一旦脇へよけておきましょう.

1週間後のこと,1年後の事,果ては10年後のことなど,先のことを考え出すときりがなく,不安が止まらなくなります.今から10分の間にできることをしてできたら,それからさらに10分間にできることを探す.それを繰り返し,達成を積み重ねて今日一日無事に過ごせたら,見事ゴールクリアです.無事に一日を過ごせたことに感謝し,満足して眠りにつきましょう.

目には見えなくても,一人ひとりに必ず守護と導きがあります.ない人は一人もいません.ですから,少しでもラクな心持ちで過ごせるように目標を短いスパンで設定するか,小さな目標をたててひとつづつ達成していきましょう.そうすれば,少しずつパワーが湧いてきて,自然と元気になります.

将来のことは,少し落ち着いて,ラクになってから心配しても決して手遅れにはなりません.

3/19/2011

過去生体験 -自然災害で終わった人生

10年以上の長きに及ぶ苦労の始めの頃,福岡の女性霊媒S氏と出会い,期せずして多くの過去生リーディングを受けることになりました.いくつもの過去生を教えてもらいました(尤も,それら全てが本当に自分のものかどうかは今もって定かではありません)が,過去生で最低2回は,自然災害で命を落としたことがあったらしい,と知りました.一回は津波で,もう一回は地震で崩壊した建物の下敷きになって,どちらも幼くして亡くなったようです.

当時,教えていた英語学校で,私の授業を受講されていた生徒さんに,Aさんという若い女性がいました.教室ではいつも後ろの方に座り,おとなしいけれどとても熱心で,課題にも毎回きちんと取り組まれ,見た目も可愛い方だったので,とても印象に残っていました.記憶は不確かですが,1年ほども受講されていたでしょうか.学期の最後の授業が終わったとき,彼女からピンクのスイートピーと白いかすみ草の可愛い花束をいただきました.「私の都合で先生のクラスには出席できなくなってしまいました.(試験に)合格はしませんでしたが,点数が18点上がりました.ありがとうございました.」という言葉と共に,その花束を差し出されたのでした.その方のことが前から少し気になっていたので,ある時,S氏に相談したついでにどういうご縁の方か伺ってみました.すると,次のようなストーリーがありました.

ある過去生で,(今生とは別のパーソナリティをもつ)Aさんと私は,姉妹,もしくは同じ幼稚園へ通う仲の良い友達(関係性は不明確)でした.花輪を作って遊んでいたら,突如として津波が押し寄せ,私たちと周囲の子ども達は全員津波に呑まれて死んでしまいました.周りの子どもたちは散り散りになって亡くなっているようでしたが,私たち二人の体は,ちょうど私が上になって彼女をかばうような形で重なり合っていました.結局は死んでしまいましたが,おそらく当時の私は咄嗟に彼女を守ろうとしたのでしょう.そのことに対する当時のAさんの感謝の思いが,時空を超えて「花束」の贈呈として表現されたようでした.花で遊んでいる最中に亡くなったので,「花束」だったのかもしれません(おやつの時間だったら,お菓子を戴いたかも?). また,私が彼女に好感を感じたのは,その当時とても近い関係にあったからでしょう.

この同じ学校で教えていたアメリカ人講師B先生との間にも,震災がらみの過去生がありました.B先生は私よりも年上で,英語の質問などすると,とても丁寧に答えてくださる方で,何度かお話しすることがありました.なにかご縁のある人ではないかと少し気になり,S氏に尋ねてみました.すると,あるヨーロッパでの過去生で,私は彼の教え子でしたが,地震のあとで建物の下敷きになり,二人とも命を落としていました.(いまとは異なるパーソナリティを持った当時の)生徒だった私が学院の正面にある噴水のところに腰掛けてよく聖書を読んでいたのを,過去生のB先生は憶えていたようです.「自然の脅威を知りました」と(S氏の口寄せで)当時のB先生は語りました.

さらにまた別の過去生では,雪崩にでも遭ったのか,雪の中で生き埋めになった経験もあるようです。幸いにして,当時の私を愛する人に助けてもらって命拾いしたとか.この命の恩人とは今生でも出会っています.奇しくも,彼は,AさんやB先生と出会った英語学校で講師していました.そして,この英国人男性との出会いなくしては,スピリチュアリズムとの出会いもなかったのです.(記事「女キリシタンの過去生1,2」(新ブログへ移動しました)で,彼はバテレンとして登場しています.)

たましいは地上で,本当にびっくりするほど様々な経験をするものです.

3/08/2011

スピリチュアル・ブックス 4

(14) アラン・カルデック 『天国と地獄』 『霊との対話』 (『天国と地獄』第二編) 幸福の科学出版 
『霊の書』や『霊媒の書』を著した著者が,それらを出版する前,19世紀フランスの交霊会に参加して聞いた,他界後の霊たちからの数々のメッセージが収録されています.第二巻の後半では,『霊の書』等の出版および諸活動にまつわる経緯や,カルデック自身の苦労話も紹介されています. いつの時代も,霊的真理を地上に広めんとするパイオニアには相当な苦労がついてまわるもののようです.  

(15) 『催眠療法ヒプノトラベル』 全5巻 榊めぐみ案 (朝日新聞社) 
いわゆる退行催眠(ヒプノセラピー)によって過去生の記憶にアクセスし、悩み・問題の解決の糸口を見出した人々の実話を漫画化したものです.思い出された記憶が過去の事実かどうかはさておき,さまざまな気づきが得られるという意味で,お薦めです.コミックです。

スピリチュアル・ブックス 5

(16) Margaret Fishback Powers (1993).  Footprints.  (Michigan: Zondervan, 2002)

スピリチュアル・カテゴリーの記事でも紹介した,有名な「あしあと」の詩が生まれた背景などが,著者の半生とともに綴られています.

ある日,カナダに暮らすPowersさん一家は,教会学校の子ども達を率いて氷河に出かける.そこで,娘のPaula が足を滑らせて滝つぼへ落下.夫のPaul は心臓発作を起こして倒れ,著者のMargaret さんも氷河を横切って渡る途中に骨折するなど,家族全員が怪我や病に倒れる.が,要所要所で専門の看護士等が待機するといった不思議な幸運に恵まれ,全員が一命を取り留める.心臓発作で倒れた夫は,病床で看護士から一篇の詩,"Footprints" を読み聞かせられる.作者不明というその詩は,実は彼の妻 Margaret が20年前に書いたものだった….
第2章以下では,夫妻が出会って,結婚して家庭を築き,経済的な苦労に見舞われたり,"Footprints" を含む自作の詩の著作権を侵害される事件に翻弄されるといった,山あり谷ありの人生が描かれています.著作権侵害によって,Margaret さんは悔しさや悲しみに満ちた苦悶の数年間を送りますが,最終的には訴訟を起こさずに
円満解決することとなり,"Footprints" が彼女の詩として公表されるに至りました.夫妻のキリスト教信仰に貫かれ,支えられた愛と感謝の半生は感動的です.
英語も比較的平易で,ページ数も少ない本です.原書で読んで見たい一冊です






スピリチュアル・ブックス 3

(11) Kelvin J. Todeschi. (1999) Edgar Cayce on Soul Mates--Unlocking the Dynamics of Soul Attraction. ARE Press.

(12) Carolyn Godschild Miller (2000). Soulmates: Following Inner Guidace to the Relationship of Your Dreams. H J Kramer Book.

(12)は邦訳はまだ出ていないと思います.(11)については未確認です. 

どちらも,恋愛,結婚,partnership の本来の意味について,実例やエドガー・ケイシーのリーディングに基づいて述べられています.若い独身者(特に女性)にとっては,夢も希望も容赦なく打ち砕くような厳しい内容かもしれませんが,さまざまな人生経験を積んで来た人々にとっては,説得力があり,自分の生き方をあらためて振り返るよすがとなる良書かもしれません.



(13) 『サイキック・ドクター越智啓子の不思議クリニック』 1-4巻 原案:越智啓子 朝日ソノラマ (コミック)  
 精神科医・越智啓子氏がクリニックで実際に対応した患者さんの実例が紹介されています.生まれ変わりのメカニズムにあまり馴染みのない読者にも大変わかりやすいでしょう.漫画なので,過去生と今生の人物や出来事の相関が非常にわかりやすく描かれています.


スピリチュアル・ブックス 2

(6) 『子どもが危ない!-スピリチュアル・カウンセラーからの警鐘』 江原啓之 集英社 2009年に文庫本化) 


多数ある中でも,これを挙げたいと思います.戦後の日本人がどう変わってきたか,どうして今子どもたちの周りで事件が多いのか,判り易く説明されています.「物質中心主義的価値観」についても判りやすく解説されています。


(7)
 『前世』 
I ~ VI 浅野信 たま出版) 


 全6巻の内容は,全て著者によるリーディングで得られた情報をまとめたものです.どの巻も前半がリサーチリーディングのまとめで,後半は日本人相談者の,具体的なライフリーディングの紹介に充てられています.


(8)
Gina Cerminara. Many Mansions: The Edgar Cayce Story on Reincarnation.
 (『転生の秘密』 たま出版) 


エドガー・ケイシーのライフリーディングに基づいて,転生について解説した,古典的名著.原書の英語は,リーディングの引用部分が難解ですが,それ以外は特別難しくありません.かつて皇帝ネロとして,キリスト教徒を迫害した過去生を持つ男性のリーディングなども紹介されていて,面白いです.英語の読解練習を兼ねて読むのもひとつの読み方です. 悪いことをすればばちがあたるとか,苦しいのは前世の報いだ,といったことをよく言います.それはあながち間違いとはいえません.カルマ "meeting self"-つまり,自分で撒いた種は自ら刈り取る,ということです.自分で自分に課題を与える,というと近いでしょうか.審判や裁判官のような第三者から一方的に罰せられる,というのとは少し違います.そして,カルマが生じ,それを返済していく仕組みはとても複雑です.どういう行いをするとどんなカルマとなって現れるかは実に千差万別で,ひとくくりにはできないことがわかります. 本書には,カルマの返済に苦しむ人々の実例が沢山盛り込まれています.読み進むうちに,何が善で何が善でないか,少しずつわかってきます.自分の人生を振り返り,必要があれば軌道修正するのに役立つかもしれません.


(9) 
Judith Merville (1997). Cords That Cannot Be Broken.  Regency Press
.  


邦訳はまだ出ていません.ツイン・ソウルの研究成果をまとめたものです.著者は英国人で,ヒプノセラピストでもあります.ソウルメイトで飽き足らず,ツインソウルを追求していたころに出会った一冊.あのトニー・オツセン(『シルバーバーチの霊訓』の原著の編纂者)が編集長を務める雑誌, Two Worlds で高く評価された本です.
 ソウルメイトやコンパニオン・ソウルメイトとの違いについても触れられています.ソウルメイト,ツイン・ソウルについて,深く知りたい読者向けの,かなり専門的な内容です.



(10) 
『エドガー・ケイシー 地球卒業生18人の過去生-転生を超越した人たちのケーススタディー』 バイオレット・シェリー著 林 陽 訳 (中央アート出版)   

 非常に興味深い一冊です.次の転生が必要ない人々のライフリーディングをまとめたものです.最終的にどういう人を目指して生きればよいかが,よくわかります.

スピリチュアル・ブックス 1

(1) 『シルバーバーチの霊訓』 第1~12巻 近藤千雄訳 (潮文社)   

古典であり,必読書であると思います.平易に説かれていますが,愛に満ちた,大変格調高い内容です.この右に出る霊訓は,まだ地上には現れていないのではないかと思わせるほどです.同じ真理を,違う切り口で繰り返し説いています.ですから退屈になって,途中で投げ出したくなるかもしれませんが,そこをこらえて最後まで読破します.まずは,『古代霊は語る』(近藤千雄訳 潮文社刊)を読んでから読むと理解しやすいでしょう。
 


(2) 『輪廻を超えてーもう一つの現代の神話』 ジュディー・ラドン 片桐すみ子訳 (人文書院)  

いわゆる霊界通信だと思います.基本的な主義主張は,他のスピリチュアリズム関連書籍と変わりありません.ダイジェスト版として読むことができます.後半には,人生の具体例もとりあげられています.良書ですが,最近では入手困難です.(英語の原典はすでに絶版のようです.)
 


(3) 『輪廻転生ー驚くべき現代の神話』 J. L.ホイットン他 片桐すみ子訳 (人文書院)   

過去生退行の実例に基づいて行った,生まれ変わりに関する研究成果をまとめた本です.かなり重苦しい内容です.読み進むうちに,この世はそんなに良い場所じゃないのか,と思ってしまいますが,どうやらそれが真実のようです.
 

(4) 『人間の絆』 響動編,自業編,基盤編  高橋佳子 (祥伝社)   

GLA代表である高橋佳子氏の著書です.霊とか,前世といった言葉をあまり用いずに,自らの心を深く見つめる必要性を説いています.語り口が優しく,懲罰的な感じも,押しつけがましさも全くないので,抵抗を感じません.
 


(5) 『輪廻する歴史ー巨大ソウルメイト集団が800年ごとに転生する』 宮崎なぎさ (アウル企画)   

十数年以上前に出版され,最近ではアマゾンでも入手可能になりました.著者は都内でセラピストとして活躍中です.特に,世界史に関心のある方は,一読の価値あり.土地と魂の関係,歴史は繰り返す,ということがよくわかります.

走水神社・小桜神社

日本に近代スピリチュアリズムを紹介した浅野和三郎氏の編纂による,『霊界通信 小桜姫物語』(潮文社)の通信霊,小桜姫が祀られている小桜神社.


小桜姫は,夫人の浅野多慶子氏の守護霊でもあり,多慶子夫人は優れた霊媒でした.(詳しくは本書をお読み下さい.)

小桜神社とは通称で,正確には,浜諸磯神明社(写真手前右側の建物)の若宮神社,と言うようです.神奈川県三浦市諸磯(もろいそ)の,人の往来も大変少ない,ひっそりとした場所にあります.訪れたときは誰もいませんでしたが,帰り際に地元の女性の参拝者おひとりとすれ違いました.

小桜神社の前で手を合わせていたら,他のブログでも紹介されていた有名な(?)猫がどこからともなくあらわれ,足元に座り込んでいました.


猫は姿を見せてから,私が参拝を終えて境内にいる間中,足元にまとわりつきながら,時折小桜神社の方を振り返っていました.動物は敏感です.何かを感じていたのでしょう.

小桜神社を振り返る猫

ときどき後ろを振り返りながら,途中まで見送ってくれました.とても人になれたネコです.

小桜神社の前を離れ,拝殿の前へ来たとき,急に陽が差してきました.ちょうど小桜神社の左斜め上の辺りです.(朝から晴れてはいましたが,うす曇りでした.)そこでシャッターを押して撮れた写真です.


太陽光の周りにピンクの円が5つ見えます.上が欠けているため5つですが,フルに写っていれば,8つあるのかもしれません.写真に詳しい人によれば,これは"ゴースト"と呼ばれる現象で,太陽光がレンズやカメラ内部で乱反射して起こる現象だそうです.ただ,赤い色や,このように形が綺麗に並ぶのは珍しいとのこと.機械に負荷がかかる恐れがあるので,逆光写真はなるべく撮らない方がよいとも.他のブログでは,「太陽曼荼羅」と呼ばれていて,心に準備ができた人(どんな準備か?)に写すことのできる,スピリチュアルなエネルギー写真として紹介されています.似たような写真を載せているサイトは,少し探しただけでもいくつも見つかったので,デジカメを使えば誰にでも写せるものなのかもしれません.今のところ真相は不明です.(確かなことをご存知の方がいらっしゃいましたら,是非ご一報ください.)

祈りと願いが聞き届けられたのかもしれない,とも感じました.

京浜急行の終点である三崎口から,浜諸磯行きのバスに乗って終点で下車(乗車時間約20分).神社はバス停から歩いて1分もかからないところにあります.バスは1時間に1本しか運行していないので,帰りは散歩がてら,神社の前の道を,20分間ひたすら直進して天神町のバス停を利用するのがよいかと思います.(歩道がないため,後ろから走って来る車にはくれぐれもご注意を.)運行本数もずっと多く,三崎口駅まで近いので運賃も少しお安くなります.


『小桜姫物語』を読む限りでは,小桜姫と弟橘媛は同系列(龍神系)のたましいです.弟橘媛命は日本武尊のお妃で,ともに走水神社の主祭神です.あるテレビ番組で紹介されたことで随分有名になり,平日だというのに遠くから参拝者が訪れていました.本記事では逆になっていますが,順番としては,まず走水神社に詣でてから小桜神社に参るというのが正しいかもしれません.

走水と浜諸磯とは非常に趣の異なる場所です.


写真は,本殿から下を見下ろす位置からのものです.

走水神社ではおみくじをひいたり,お守り等を買うことができますが,浜諸磯神明社には社務所がなく,おみくじなども一切ありません.また,走水神社の手水舎には富士山からの湧水がひかれています.ペットボトルなどに汲んで持ち帰ることもできるようです.手水舎の脇には持ち帰り用の砂も置いてあります.

本殿から更に左上へ登っていくと,神明社があります.この鳥居の手前辺りが境内ではパワーが最も強いとか(記憶が正しければ).時節がらかどうか,空気がとてもひんやりしていました


降りてくる途中,眼下に広がる景色.


走水神社(神奈川県横須賀市走水)は,京浜急行の馬堀海岸駅からバスに乗り(10分ほど),走水神社で下車して徒歩で1~2分のところにあります.バスは1時間に3本運行しています.神社からさらに足を伸ばすと観音崎があります.



神社の参拝は,物見遊山やご利益目当て(ただ行けば自動的に良いことが起こることなどない)ではなく,祭神様にご挨拶に行くつもりで詣でるのが望ましいかと思います.

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走水神社は,テレビで紹介されて以来,パワースポットとしても知られるようになりました.パワースポットについてはこちらのサイトが参考になるかもしれません.パワースポットに行くだけで自動的にパワーが得られるとか,幸運がもたらされる,ということはありません.癒されて少しすっきりする,ということはあるかもしれません.神社をはじめとするパワー・スポットは,私利私欲を叶える場所ではないと仰る方も。それまでの蓄積がない状態で出かけても,残念ながら期待されるような効果は得られないようです.

2025年は大きな転換期

2025年7月5日(土)の早朝(夜明け前),フィリピン沖の海底火山が噴火して,周辺国と日本の太平洋沿岸に巨大津波(120mほど)が押し寄せ,国土の1/3から1/4 が津波に呑まれる,という予知情報があります。最初にこれが注目されたのは,下にも関連動画のリンクを貼っていますが,たつ...