"Soulmates, Reincarnation, and Healing Relationships"の続きです.Leslie Cayce: 輪廻転生の概念を取り去っても,自分が相手に出会っているのは何かを学ぶ必要があるからだ,という視点からその人間関係に迫るのは,わくわくする.そこに輪廻転生をプラスすれば,私が思うに,全てをより深く理解することになるだろう.でも,生まれ変わりを信じなくても人は成長することができる.Todeschi: 人々は,「私は生まれ変わりを信じているが,過去生を思い出したことなど一度もないと思う」と言う.が,殆ど全ての人々は,過去生をなんらかの方法で思い出しているものだ.たとえば,初めて会った人なのに,その人がとても好きだと感じる.逆に,初めて会ったにも関わらず,その人の何かが気に障って苛立ったり,重苦しく感じたりすることがある.ケイシーによれば,私たちは出会うすべてのたましいについて記憶や関わった経験があるものだ.その人に再会すると,記憶がよみがえり,「あぁなるほど,そういうことがあったなぁ」と思い,それが感情として経験される.過去生で最後に終えたところから人間関係を再開するので,良かろうと悪かろうと,どのような感情的重要性であろうと,何らかの感情を伴う人間関係はすべてソウルメイトの人間関係といえる.Therapist: セッションを受ける時に過去生を信じていなくても,やる気をもってすれば効果はあると思う.自分の内から何らかの印象や感情を感じると,次第に強く,リアルに感じられるようになる.生まれ変わりを否定していても,過去生退行の経験をすると,過去生はあるのかもしれない,と思うようになるだろう.
キャプション: 「今日のあなたは,これまで長年に亘って経験したことの結果である.なぜなら,いのちは継続していて,肉体を持とうと持つまいと,全く同じ存在だからである.」
司会者(Mark Thurston): 輪廻転生の理論で述べられる魂の旅は宇宙規模で起こる.自分はこの地球上に生きている,普通の物質的な存在以上の者である,と考えることができる.古代の宗教や現代の霊的哲学者は私たちに,根本的原理,「生命の永続性」を見るように促している.
ナレーション: 生まれ変わりの過程で,魂はサイクルやグループで転生する傾向がある.それゆえ,過去生で終えたところから他者との関係を始めるのだ,とケイシーは信じていた.ある人に対する無償の愛を学ぶと,今生では,その同じ人と,そこから人間関係を始めるだろう.逆に,ある人と過去に敵対的な関係を経験したとすれば,今生でその人に対する悪感情を扱うことになるだろう.
Therapist: 初めて会った人を前から知っていると感じることが時々ある.ある男性は南西部の出身だった.金山掘りが行われていた時代のことだ.彼は一人で砂金探しをしていたが,ある日,ヘビに噛まれた.ネイティブアメリカンの女性がそれを見ていて,彼の元へ行き,命を救った.それから,二人は一緒に砂金探しに出かけた.鉄砲水が襲ってきたとき,彼は泳げたので助かったが,女性は泳げず,その後,二人が再会することはなかった.この男性は,70年代に転生し,アリゾナにいた.パーティーに出かけて,ある女性を見かけたとき,一目惚れをして,彼はすっかり彼女の虜になってしまった.過去生退行によって,この女性はあのネイティブアメリカンの女性であることがわかった.彼(もしくは彼の魂)は本当に彼女を知っていたのだ.
L Cayce: 何が男女(夫婦・恋人)を引き寄せるか,ということと一緒に輪廻転生について考えてみたいと思うと,エドガー・ケイシーリーディングでは頻繁に次のように出てくる.人々は,いくつもの過去生に亘り,もしくは未来生において,繰り返し引き寄せあう,と.男女に限らず,職場の人や家族といった人々の集団もそうで,そのグループの中で役割を交換し合ってきた,と.
キャプション: 人は,自分が意識している法則を利用するならば,発達はその知識にふさわしい結果をもたらす.これを進化という.
ナレーション: 人生は,その都度,魂の成長にとって必要な様々なレッスンを提供する.レッスンは,人生において他者という形で訪れる.個々人は,自由意志によって,今生において魂の次の段階の履修項目を学ぶかどうかを決めることができる.しかし,ケイシーの視点からみると,ひとつのレッスンは,習得するまで繰り返し学ばれることになっている.過去生において自分が何者だったかということはあまり重要ではない.大事なのは,現在,つまり,いま直面している様々な人間関係,挑戦,好機に焦点を合わせることだ.
L Cayce: 良かれ悪しかれ,私たちが強く反応してしまう人とは理由があって出会っており,その理由とは自分の成長を促すためであることが多い.
Todeschi: 私たちはたましいの成長と個人的な発展のために経験する必要のある経験を重ねる.それをケイシーはレッスンと呼んでいたが,レッスンは,他者との個人的な関係性という形でもたらされることが多い.たとえば,あるドイツ人が私のところにやって来て,職場の或る女性が好きになれないが,信じられないことに他の同僚たちは彼女がとても好きだ,と言った.内観してみると,彼は,彼女と同じような性格の人物に,前の二箇所の職場で出会っており,その時も今回同様,避けようとしていたことを思い出した.そして,自分は,この状況から何かを学ばなければならないのかもしれない,と思った.
Todeschi: ある女性は息子について悩んでいた.彼女は,息子と非常に異なる哲学を持ち,エドガー・ケイシーに興味があり,過去生にも関心があった.自分でも,そして家族についても過去生リーディングを受けていた.一方,息子は保守的な牧師で,母は頭がおかしいと思っていた.女性は,二人の物事に関する考え方が非常に異なっていたので,なぜいつも息子と衝突するか知りたいと思い,エドガー・ケイシーに尋ねた.ケイシーは,二人は古代エジプトで同僚で,当時も非常に異なる哲学を持っていた,と答えた.そこで関係が終わっているので,今生ではそこから関係が始まっている,と.さらに女性は,どうすれば息子に自分の考え方を判らせることができるか尋ねた.ケイシーは,そのことは忘れて,ただ息子を無条件に愛するように,と言った.最終的に,息子が彼女に問いを尋ねる時,彼女はそれに答えることができるだろうが,自分の考えを押し付けてはいけない,ということだった.
この牧師の息子は,長年アレルギーに悩んでおり,医者にかかっても症状は一向に改善しなかった.ある日,母は,エドガー・ケイシーのフィジカル・リーディングを受けてはどうか,とアドバイスした.息子は,アレルギー症状に非常に苦しんでいたため,リーディングを受けることに同意.リーディングで示された治療法を数ヶ月試したところ,非常に改善したので,彼は思った.「もしかすると,ケイシー氏のいうことは信頼できるものかもしれない」と.その後,この男性は,過去生リーディングを受けた.それから,この親子は考え方の違いについて折り合いをつけることができ,何百年も前の過去生からの対立に癒しが起こったのだ.ケイシーの見方によれば,私たちは,問題のある全ての人間関係を癒す必要がある.*以上は概要であり,全訳ではありません.
人生は学びの連続であり,その学びとは私たちの「本質的な成長」を促すものである,ということです.そして,成長は人との関わりにおいて達成されます.
命が永遠に続くものであれば,向上しかありませんし,本来どのたましいも向上を強く求めているはずです.
自分が善であると知っていることを実行に移すことによってはじめて,私たちは成長します.