このままでは,「小我」だらけの日本になってしまいます.「自分さえよければいい」という考えで動けば,いつかは誰かのエゴに潰されます.心がどんどん疲弊していき,弱いものいじめで憂さを晴らそうと考えるようになる.ネットの掲示板などで人の誹謗中傷を垂れ流すのも,その表れであるといえるでしょう. 「ひけらかし文化」は心を崩壊させます.このことわざ [一将功成りて万骨枯る: 一人の将軍の手柄の陰には,無数の兵士たちの犠牲があり,指導者の功績の陰には,多くの者の努力がある.彼らのことを忘れてはならないという戒め.また批判でもある.] から感じ取ってほしいのは,「一部の人だけが得をするのはいかがなものか?」という批判精神だけではなく,むしろ,「自分に何の得もなくても他者のために生きてみてはどうでしょう?」という提案です.
江原啓之 『ことたま』 徳間書店,pp. 226-227.
評価を外に求めるのは人間としてごく当然のことに思えますが,ひとは他者をなかなか認めたがらないものです.さらに,地上での評価というものは,時代や場所,また評価する人によって異なるなど,多分に相対的です.
ひとが認めてくれなくても,神は全てお見通しです.ならば,最も確かで揺るがない,神の「絶対評価」に沿うように生きればよいのかもしれません.そのうち,思いがけないタイミングで,地上でも評価されるでしょう.
ひとが認めてくれなくても,神は全てお見通しです.ならば,最も確かで揺るがない,神の「絶対評価」に沿うように生きればよいのかもしれません.そのうち,思いがけないタイミングで,地上でも評価されるでしょう.
本当に人のためになることは,誰の目に映らなくとも,必ず自分のためにもなっています.