8/13/2008

絆の再結

思い出すこともつらい
振り返ることも苦しい
痛恨の出会い

忘れたくても忘れられない
無視したくても無視できない
捩れてしまった関わり
誰でもいくつかは抱いている
そんなかかわりをもう一度結びなおそうとするには勇気が必要です。

間の悪さのために失敗したのだという気持ち。
相手の誤解や横暴さのために巧くいかなかったという想い。
けれども、
失敗の中には、自分自身の未熟と不足も含まれていたはずです。

許容度のない対応、
性急な善悪観(道徳観)、
相手の出方を窺うばかりで
本当に大切にすべきものを軸にできない弱さ。
そして、相手との出会いを心から歓びとして
受けとめることができない心―。

それから少なくはない時が流れました。
今ならば自分の足りなかった点も、よく見えるのではないでしょうか。
そして、あなた自身の中に様々な変化が訪れた今、
再結の時。その関わりを結び直せる時が巡ってきているのです。
多くの過去の想いを引きずりながらも、
その想いを超えてゆく心の力があなたを支えていることを信じてください。
そして人生とは再結によって思いもかけないほど深まりゆくものなのです。      

     *

わたくしの心に勇気と安らぎを与えてください.
光を与えてください.
憎しみ、恨み、許せない想い
恐れ、不安、逃げ出したい想い
ずっと渦巻いてきた過去からのこだわり
それらを引き受けながら
全く新しいわたくしとなって出会いたいのです.

傷つき、痛みを孕んだかかわりならばこその
深い縁を信じたいのです.
何よりもわたくしが
出会う相手を愛することを見失うことがないように支えてください.

決して壊れることのないわたくしたちの強い絆の証をあらわにしてください.

高橋佳子 『祈りのみち』 pp. 254-257.



終わりの方にある,「傷つき、痛みを孕んだかかわりならばこその深い縁」というくだりは,納得できるものがあります.

一般的に言えば,さほど縁や関わりの深くない人々との間には,それほど強い好悪の感情は発生しないような気がします.逆に言えば,非常に強い感情を経験する相手とは,それだけの深いかかわりが過去生であったに違いありません,意識の上でそのように思えなくても.多くの場合はそうだと思います.



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