魂の豊かさという問題を考えるにあたって,仕立て屋のローラの質素で感謝に満ちた人生は,すべての人びとにとって手本となるべきものである.彼女の魂は,あの人生で学ぶべきことを探求し,みごとに教訓を学び取ったのだ.物質面から見れば彼女は他人に与えるようなものはほとんど持たなかったが,家族や友人や顧客や周囲の全ての人々に対して,彼女の魂から有り余るほどのものを与えたのである.彼女はつねに明るく愛想よく、他人思いだった.つらい長時間労働もものともせず、休みも取らずに精一杯働いたのである.さらに彼女は自分の人生により深い意味があるということを受け入れ,大きな意味で自分には必要なものが与えられると信じ、自分の人生を取り巻く愛情深い人間関係をうれしく思っていた.
普通なら自分の身の回りは不公平ばかりだと考えがちな境遇に置かれたとしても,ローラのように,不公平な点ではなく恵まれている点や人生の驚くべき素晴らしさに焦点をあわせるべきなのだ. ジュディー・ラドン 『輪廻を超えて』 p. 123.
自分にないものにどうしても目が行きやすいのが人間です. でも,自分が持たないもの,持てないものに焦点を合わせてしまうと,嫉妬心が生じて,ますます苦しくなってしまいます.いま自分には必要なもの全てが与えられている,と信じることができれば,少しは楽になれるかもしれません.
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