苦と楽,悲しみと喜び,平静さと怒り,嵐と晴天,こうしたものがみな魂の成長の糧となるのです.そうしたものを体験し教訓を学んではじめて成長するのです.その時はじめて宇宙が無限なる愛によって支配され,その愛から生み出された摂理に間違いはないとの自覚を得ることができるのです.“まず神の国と義をもとめよ.さらばそれらのものもすべて汝のものとならん” (マタイ6: 33) というのは真実です.その心掛けになり切れば,つまり宇宙の摂理に不動の,そして全幅の信頼をおくことができるようになれば,人生で挫折することはありません.なぜならばその信念が内部の霊力を湧き出させ,何ごとも成就させずにはおかないからです.
その霊力を枯渇させマヒさせる最たるものは“心配”の念です.全幅の信頼心―盲目的な信仰ではなく知識を土台とした完全なる信念は,人生のあらゆる体験に心配も迷いも不安もなく立ち向かわせます.神の子である以上は自分の魂にも至聖所があり,そこに憩うことを忘れないかぎり,自分を焼きつくす火も吹き倒す嵐も絶対にないとの確信があるからです.
『シルバーバーチの霊訓 第六巻』 pp. 196-197.
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