8/14/2008

36 贖罪はない

バイブルには事実でないことが沢山のべられています.いかなる人間も自分以外の者のために代って苦しみを受けることはできません.自分の成長を管理するのは自分ひとりしかいない―他人の成長は管理できないというのが摂理だからです.贖罪説は神学者が時代の要請にしたがってでっち上げた教説の一つです.自分が過ちを犯したら,その荷は自分で背負ってそれ相当の苦しみを味わわなくてはなりません.そうやって教訓を学ぶのです.もしも誰かほかの者が背負ってあげることができるとしたら,過ちを犯した本人は何の教訓も学べないことになります.
  苦と楽,悲しみと喜び,平静さと怒り,嵐と晴天,こうしたものがみな魂の成長の糧となるのです.そうしたものを体験し教訓を学んではじめて成長するのです.その時はじめて宇宙が無限なる愛によって支配され,その愛から生み出された摂理に間違いはないとの自覚を得ることができるのです.“まず神の国と義をもとめよ.さらばそれらのものもすべて汝のものとならん” (マタイ6: 33) というのは真実です.その心掛けになり切れば,つまり宇宙の摂理に不動の,そして全幅の信頼をおくことができるようになれば,人生で挫折することはありません.なぜならばその信念が内部の霊力を
湧き出させ,何ごとも成就させずにはおかないからです.
  その霊力を枯渇させマヒさせる最たるものは“心配”の念です.全幅の信頼心―盲目的な信仰ではなく知識を土台とした完全なる信念は,人生のあらゆる体験に心配も迷いも不安もなく立ち向かわせます.神の子である以上は自分の魂にも至聖所があり,そこに憩うことを忘れないかぎり,自分を焼きつくす火も吹き倒す嵐も絶対にないとの確信があるからです.


『シルバーバーチの霊訓 第六巻』 pp. 196-197.

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